愛するより愛さない方が幸せ「システム、クエストを終了したいの」
即座に、システムの無機質な声が返ってきた。
「かしこまりました、静流様。脱退プログラムを起動します。半月後には脱退可能です」
しかし次の瞬間、機械的だった声が一瞬止まる。数秒の沈黙ののち、どこか困惑したようなトーンで尋ねてきた。
「静流様、ここにはあなたを深く愛してくれる夫と、どんな時でもそばにいてくれる息子さんがいます。ここがあなたの家ではないのですか?彼らはあなたの家族でしょう」
「家族」という言葉を聞くと、藤堂静流はゆっくりとテレビへ視線を向けた……