八街歩の作品を読むと、独特の
暗喩と心理描写が織り込まれた文体に惹きつけられます。彼に近い作風を探すなら、まず思い浮かぶのは乙一でしょう。特に『GOTH』や『ZOO』といった初期作品では、不気味な日常と繊細な狂気の描写が八街歩の世界観と通じるものがあります。
さらに、綾辻行人の『Another』シリーズも、学校を舞台にした
不条理な恐怖と緻密な伏線回収という点で共通項が見つかります。両者とも読者に『解釈の余地』を残す手法が特徴的で、最後のページを閉じた後も脳裏に映像が残り続けるんですよね。
最近では、三津田信三の刀城言耶シリーズも、民俗学的な要素を取り入れつつ不可解な事件を描く点で、八街歩ファンに推せる隠れた名作です。特に『首無の如き祟るもの』は、閉鎖的な村の因習と謎解きが見事に融合していて、読後感が似ています。