思い返すと、
ギャランの燃費は個体差と使い方でかなり幅が出るものだと身にしみて感じている。自分の経験をベースにすると、エンジンや年式によって実走燃費はだいたい次のレンジに収まることが多かった。2.0リッター前後の直列4気筒モデルなら街乗りで約8〜11km/L、高速主体だと11〜15km/Lあたり。V6や排気量の大きいモデルでは街乗り6〜9km/L、高速で9〜12km/Lという印象が強い。これは郊外と市街地の走行比率、渋滞の有無、積載やエアコン使用頻度で大きく変わる。
私の記録では、比較的流れのいい国道や高速を長めに走れる条件だと、燃費メーター読みで13km/L台を何度か出せた。ただし街中のストップ&ゴーが多い通勤ルートだと8km/Lを切ることもあった。季節的な要因も無視できず、冬場は暖機と暖房で若干落ちるし、タイヤの銘柄や空気圧、オイル管理でも差が出る。燃費改善で効果があったのは、空気圧の
適正化、不要な荷物を下ろすこと、クルーズコントロールを取り入れた定速走行、そして急加速を避ける運転の心掛けだった。
具体的な数字だけに頼らずに言うと、ギャランは本来の設計や乗り方に応じて「割と現実的な燃費を出すセダン」という位置づけだと思う。燃費を重視するなら小排気量や過給器付きのモデル、あるいは最新の燃費技術が組み込まれた車を選ぶ手もあるが、既にギャランを持っているなら日頃のメンテと走り方の見直しで実走燃費は十分改善できる。自分の経験と周囲のオーナー談からは、短時間の買い物主体か長距離移動が多いかで体感はかなり変わる――その辺りを踏まえて期待値を設定するのが肝心だと感じている。