『NieR:Automata』のサウンドデザインは、キャラクターの呼吸や呻き声までもが音楽と一体化している傑作だ。特に
戦闘中の2Bの声は、機械的なリズムに溶け込み、まるで彼女の感情が音階に変換されているようで圧倒される。
オーケストラと電子音のハイブリッドな曲調の中、キャラクターの声がもうひとつの楽器のように機能している。荒野を駆け抜けるシーンでは、足音と微かな
喘ぎがアンビエントなメロディと共鳴し、孤独感を倍増させる。こうした細部まで計算された音の調和が、プレイヤーを没入させる理由なんだろう。
開発チームが『声は肉体の楽器だ』と語っていた言葉通り、全ての音声要素がゲーム世界の呼吸そのものになっている。特にエンディングクレジットで流れるモノローグとピアノの対話は、遊び終わった後の余韻を永遠に引き延ばしてくれる。