このシリーズの中心人物を二人挙げるなら、まず名前だけでなく背景と関係性まで語りたくなる。レオン・カーバーンは、かつて法の側にいたがある事件を機に自らの正義を再定義する男だ。僕はレオンの描写にいつも引き込まれる。彼は
リボルバーヘッドの操縦者であり、冷静さと激しさを併せ持つタイプ。銃や機構の扱いに長けていて、過去の喪失が行動の原動力になっている。作中では復讐と赦しの狭間を揺れ動き、仲間との衝突や和解を通じて人間性が深掘りされるところが好きだ。
対照的にミラ・オルテンは技術者で、感情表現が豊かで人懐っこい面と、理詰めで冷静な面を併せ持つ。私はミラの存在が物語の温度を保っていると感じる。彼女はリボルバーヘッドの整備や改良を担うだけでなく、情報収集や現場での機転でもチームを救う。レオンとの関係は複雑で、時に衝突し、時に救い合う。二人のやり取りが作品全体の推進力になっているのが明白だ。
両者を並べて見ると、機械と人、過去と現在、理性と情動の対比が際立つ。僕はこの二人の軸があるからこそ物語が重層的になっていると思うし、どちらの成長にも目が離せない。