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道具一つで笑いを取るのが得意な出題法もある。短く切れるエピソード型で、私が集めたネタをいくつか紹介する。例:公園のベンチに新聞紙が広げられているが、誰も座っていない。なぜ新聞が?(答え:鳥が巣材にした新聞を落とした)別の例:割れたワイングラスがテーブルに一つ、その横には濡れたティッシュ。なぜ割れたのに誰も驚いていない?(答え:割れたのは展示用の偽物で、拍子に割れて驚く演出の一部だった)
自分でやる時は、難易度別に札を付けておくと親切だ。私は容易なものは短いヒント、難しいものは複数ラウンドのヒントを用意することが多い。雰囲気づくりは音楽や照明に頼らず、小ネタの出し方と司会のひと言でコントロールするのがコツだ。
準備段階で一番盛り上がるのは、ちょっとした小道具を使った出題だ。
たとえば出題文は短くして、場に置くだけで謎が生まれるタイプが便利。例1:床に散らばった大量の傘。主人は濡れていないのに傘だけがたくさんある。理由は?(答え:宣伝用に配られた傘を忘れた人たちが集まっていた←会社のイベントで配ったものを誰も使わなかった)例2:割れた食器がひとつ、誰の手も汚れていない。なぜ割れた?(答え:猫が跳ねて落とした、猫は逃げたが飼い主は留守)
私は当日、段取り役を兼ねてヒントの出し方を工夫する。最初は抽象的に、次に具体的に、最後に視覚的なヒントを出すとテンポが良い。『名探偵コナン』みたいに推理の過程をみんなで追体験させると、単なる早押しより笑いが増える。小道具を置く位置や光の当て方で気づかせるタイミングを操作すると、より劇的になるよ。
即席の小道具で遊ぶ出題案をいくつか提示する。短時間で準備できるものが便利で、私はいつも100円ショップで買えるものを活用する。まずは2〜3行の状況説明だけ出して、手元にある物を見せてから質問受付に移る形式が好ましい。
シンプルな出題例:一つの古い靴が会場の机の上に置かれている。靴の内側には新聞の切れ端が挟まっている。周囲に誰の靴か示すものはない。なぜ靴はそこに?(答え:忘れ物として預かったが誰も引き取りに来ず、保管場所として机に置かれた)もう一つ:缶ビールが1本、栓は開いているが泡が残っている。誰も飲んでいないのにどうして泡がある?(答え:炭酸の弱い飲み物で、栓を開けた直後に振動を与えず静置された)
私はこうした小ネタを複数用意して、時間差で出題することで会場の空気を変える。ヒントは視覚的な小物一つか二つだけ出すのが鍵で、参加者が少しずつ推理を展開していく様子を見るのが楽しい。
物語をひとつに絞って長めに語るスタイルも好きだ。プロットを丁寧に組み立てて、参加者に小さな発見を積ませると没入感が高まる。私が用意する長編タイプは、最初に不可解な事実を羅列して、複数の容疑や誤解を誘導する。途中でサブヒントを挟みつつ、各ラウンドで視点を変えて質問を許可する形式にする。
出題例:ある画廊で一枚の絵が突然高評価になり、展示側は大慌て。絵の作者は既に故人で、署名も本物であることが判明している。だが絵の裏を見ると新しい修復の跡があり、来場者の一人が強い抗議をしている。真相は?(答え:絵は作者の未発表スケッチを一度別の額に入れて展示していた古い作家の作品で、最近発見された修復は額装店が誤って行ったもので、来場者は作者の親族で真贋を疑った)
このタイプは、問いの出し方を演劇的にするのがポイント。私は登場人物の視点を交互に語り、最後に「本当はこうだった」と示すと拍手が出ることが多い。『幽☆遊☆白書』のような急展開を効果的に使うと驚きが増すが、ネタバレは慎重に。
少人数で遊ぶなら、問題は短めにして回転を速くすると飽きにくい。短い問いかけを数ラウンドやるだけでも満足度は高いから、私はいつも数分で解けるものを複数用意しておく。
1) 問題:ある男が金曜日に町に来て3日滞在し、金曜日に去った。これはどういうこと?
ヒント:日付ではなく、名前に注目する。
答え:男が乗ってきた馬の名前が『Friday』(金曜日)だった。よくある言葉遊び。
2) 問題:口がなくて話すものがある。これを言うとすぐ消える。何?
ヒント:存在そのものに抵抗があるもの。
答え:『静寂(沈黙)』。声に出すと消えてしまう。
3) 問題:鍵はたくさん持っているが、どれも鍵穴を開けられないものは何?
ヒント:物理的な“鍵”を別の意味で捉える。
答え:『ピアノ』。鍵(キー)は多いが鍵穴はない。
幹事の立場なら、こうした短いネタを最低6〜8個用意しておいて、テンポよく出すと盛り上がる。私は最後に簡単な一問を挟んでリラックスさせることが多い。
場を和ませたい時に用意しているのは、短くて問い詰めが楽しいタイプの問題だ。会話が続くような設定を選ぶと、質問タイムが活発になって自然と盛り上がる。ここでは初心者にも取り組みやすい例をいくつか紹介する。
1) 問題:2つの硬貨を合わせて30セントになる。だが一方はクォーター(25セント)ではない。どういうこと?
ヒント:両方の説明を同時に見る必要はない。
答え:一方は25セントではないが、もう一方が25セントで、残りは5セント。つまり「一方はクォーターではない」が真である。
2) 問題:ある写真を見た男が「この人の父親は私の父の息子だ」と言った。その写真の人物は男とどういう関係?
ヒント:言い回しを逆にたどる。
答え:その写真の人物は男の息子。言葉を整理すると「私の父の息子=私」なので「この人の父親は私」になる。
3) 問題:バーで水を頼んだ客にバーテンダーは銃を向けた。客は感謝して帰った。なぜ?
ヒント:客の体調に関する古典的な解決法。
答え:客はしゃっくりに悩まされており、驚かせることでしゃっくりが止まった(よく出る短い出題)。
少し推理じみたヒントの出し方を混ぜれば、盛り上がり方が変わります。私は提示の仕方を時々変えて、初心者が質問しやすい雰囲気を作るようにしている。
幹事を任されたとき、まず考えたのは参加者が気軽に答えやすい“入り口”を用意することだった。大人数でやるなら短めで着地点が面白いものを多めに。私は普段、問題の提示は簡潔にして、答え合わせはヒントを少しずつ出しながら進めることが多い。以下は実際にパーティーで試して好評だった出題例群です。
1) 問題:男が自分の車を押してホテルに行き、オーナーに「破産した」と告げた。なぜか?
ヒント:車は本物の車ではないことがある。
答え:盤上ゲームの駒。つまり、ゲームは'モノポリー'でマスに止まって家賃(ホテル)を払えず破産したという設定。
2) 問題:短身の男が自分の住む10階へは普段エレベーターで7階までしか行かない。だが雨の日は10階まで行く。なぜ?
ヒント:道具の使い方がポイント。
答え:普段は背が低くて上のボタンに手が届かない。雨の日は傘でボタンを押せる。
3) 問題:会計で水を頼んだ男が、出された瞬間ウエイターに銃を向けられたが、男は大喜びして去った。なぜ?
ヒント:飲み物そのものではなく、男の状態が関係する。
答え:男はしゃっくり(ヒック)をしていて、水を出されると治るかもしれないと期待した。ウエイターは銃を抜いて驚かせてしゃっくりを止めさせた(古典的な解釈)。
4) 問題:部屋の外に三つのスイッチがあり、部屋の中には三つの電球がある。スイッチは一度に一人が操作でき、部屋の中に入れるのは一回だけ。どのスイッチがどの電球に対応しているかを確かめる方法は?
ヒント:電球の状態(点灯・消灯)以外の物理的変化も見る。
答え:一つを数分つけてから消し、二つ目をつけっぱなし、三つ目は触らずにおく。部屋に入ると、点灯している電球が二つ目、点いてないが暖かいのが一つ目、冷たいのが三つ目。
5) 問題:密室で男が床に水たまりを作って死んでいた。周りには氷の塊を固定した跡だけ。何が起きた?
ヒント:時間経過で形が変わる物を利用。
答え:男は氷の塊の上に立っていたが、その氷が溶けて床に水たまりだけ残った(古典的な推理)。
短い導入と段階的なヒント出しで場が盛り上がります。問題の説明は簡潔に、答え合わせで「あ、そっちか!」という驚きを与えるのが肝心です。
クイズ形式で競わせるのも効果的だ。チーム戦にしてポイント制にすれば、盛り上がるだけでなく参加者同士の会話も増える。私がよくやるのは3段階ヒント制:最初はシンプルな状況のみ、2回目で小道具や写真、最後に決定的な一言を出す。得点はヒント使用回数に応じて下がるので、早く解いたチームが高得点。
具体的な出題例をいくつか。例A:鍵のかかった部屋の外に濡れた足跡はない。窓は閉まっており、ドアも壊れていない。中の人は無事だが外には出られない。どうして?(答え:部屋は船の客室で、デッキに出るには別の通路を使う必要があった)例B:ある人物が大量の薬を飲んで病院へ運ばれたが、命に別状はなかった。なぜ?(答え:薬は全部ビタミン剤で、誤飲ではなく誤配達だった)
競技っぽくすると熱が入るから、私は必ず得点ボードを用意して、最後にちょっとした景品を渡す。短時間で回せるように問題数は控えめにして、解説で笑いを取るのがコツだ。『シャーロック・ホームズ』の推理仕立てで雰囲気を作ると掴みは抜群だよ。