文化によって表現のニュアンスは変わりますが、'The moon and a turtle'という直訳では全く伝わりませんね。英語圏で近いニュアンスを伝えるなら、'as different as chalk and cheese'がぴったりです。チョークとチーズという全く性質の異なるものを比喩的に使った表現で、日本語の「月とスッポン」と同じく比較対象の差が大きいことを強調します。
面白いことに、フランス語では『天と地ほど違う』という表現があり、これも非常に近いニュアンスを持っています。ことわざの背景にある発想は万国共通なのかもしれません。特にイギリス英語では地域ごとに独自の比喩表現が発達していて、例えばスコットランドでは『ハイランドの霧とロンドンの霧』というユニークな表現も存在します。
夏目漱石の有名な逸話が元になっている表現ですね。英語の'I love you'を日本語に訳す際、漱石が『月が綺麗ですね』と訳したというエピソードがあります。この言葉は日本語の曖昧で情緒的な表現の美しさを象徴していて、特に文学好きの間で愛されています。
最近ではSNSでもよく見かけるようになりましたが、本来は照れくさくて直接的な告白ができない日本人の心情を表した、とても繊細な表現だと思います。恋愛ものの漫画や小説でこのセリフを見つけると、つくづく日本語の豊かさを感じます。