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キャラのシルエットを最重要視して模写を始めると、ぐっと似せやすくなると実感している。まず頭部からつま先までの大きな形をざっくりと捉えて、髪や服のラインが作る負の空間(シルエット)を確認する癖をつけるといい。僕はスケッチ段階で黒い塗りつぶしを作って、シルエットだけで元絵と似ているか比べることが多い。『東方』のキャラは帽子や長いリボン、スカートの形など独特の外郭が多いから、そこを崩さないことが肝心だ。
次にカラーとモチーフに着目する。色相を単純化して、主役の色とアクセントの色を決めるとまとまりが出る。模写練習ではトーンを少し変えて配色練習を繰り返すと、元絵の色味に対する感覚が養われる。小物や紋様は形を簡略化して記号化すると、後で再現しやすくなる。
最後に工程の話。トレースで形を覚えたら、必ず自由な線で再現する練習をする。線の強弱、布の重なり、髪の流れを自分で描けるようになれば、『東方』の個性あるキャラたちをただ写すだけでなく、自分のタッチで再現できるようになるよ。
形をしっかり取ったら、次は線の癖と色のニュアンスだと考えている。細部を完コピする前に、元絵の“決め手”になっている部分、たとえば独特のヘアラインやスカートの裾の角度、靴のシルエットを掴むと全体がぐっと似る。自分はまずその決め手を3つ見つけてから作業するようにしている。
加えて、資料選びは丁寧に。公式の立ち絵だけでなく、カードイラストや二次創作の解釈も眺めるとデザインの幅が見えてくる。『東方』キャラの布の柄や小物の由来を知ると、模写するときに“らしさ”を潰さずに描けるようになった。最後に、模写したものは時々距離を置いて見直すようにしている。時間をおくとどこを直すべきかが冷静に分かることが多いからだ。
線を描くとき、僕はまずシルエットだけでそのキャラが誰だか分かるかどうかを試すことにしている。『東方紅魔郷』の絵を模写したとき、霊夢の帽子やリボン、魔理沙のほうきといった特徴的なシルエットを最初に捉えることで、細部に入る前に「らしさ」を掴めたんだ。
次に意識するのは顔の比率と目の形。東方キャラは顔立ちがデフォルメされていても目や前髪、帽子の位置が変わるだけで印象がガラリと変わる。自分は顔を何度も縮小してパーツの位置関係を確かめる習慣がある。横顔や三面図をざっくり描いておくと、角度を変えても違和感が出にくくなるよ。
最後は服や小物のリズムを覚えること。袴の紋様やフリルの重なり、袖口の形など、反復されるモチーフを見つけて簡略化して練習する。模写は単に線をなぞるだけじゃなく、なぜその線があるのかを考える勉強。僕の場合はオフィシャル原画と二次創作を交互に見て、共通点を抽出することで上達を感じられたよ。
繊細な線を活かすことを重視して描いていると、自然とキャラの雰囲気が出ると感じる。模写をただなぞるより、線の強弱や余白の使い方を観察して、自分の筆圧で再現することを心がけている。『東方』は装飾が豊富だから、模様やフリルを全部描こうとして詰め込みすぎる失敗を何度もやった。そこで学んだコツは、まず要素を優先順位付けすることだ。
顔パーツは中心から外側へと描いていく。目→鼻→口の順でバランスを取って、髪は大きな塊で捉えてから束ごとに描き分ける。僕はときどきキャンバスを反転して、自分の絵と元絵の違いを別視点でチェックする。反転すると非対称なズレや比率の崩れが一目でわかるから非常に便利だ。
服の質感を出すには陰影の付け方に差をつける。硬い装飾はハイライトをシャープに、柔らかい布はグラデーションで柔らかく表現する。模写を続けることで、いつの間にか『東方』らしい線のテンポやリズムが自分の中に蓄積されていった。
細かいパーツを正確に描くために、分解して考える癖をつけると作業がやりやすい。例えば帽子、リボン、羽根といった要素をそれぞれ別レイヤーで模写して合成してみると、構造が理解できる。自分はそうやって複数のレイヤーを重ねて形の成り立ちを確認することが多い。
線画の整え方では、ブラシサイズを2段階に分けて使うとメリハリが出る。細い線で内側を詰めて、太めの線で外形を強調する方法を取り入れてから、全体の輪郭がはっきりして見えるようになった。色塗りの前にカラースウォッチを作って、肌、服、アクセント色を固定しておくと色合わせが楽だ。
練習のモチベーション維持には、小さな目標設定が効く。今日は帽子だけ、今日は目だけといった分割学習を繰り返すと、いつの間にか全身が自然に描けるようになる。模写は単なる写しではなく、デザインを分解して理解する学習だと考えている。
観察を分解するのが好きで、俺はしばしば対象を“パーツの集合”として扱う。『東方妖々夢』の幽々子を描くとき、まずは髪型、次に衣装のシルエット、最後に顔の表情という順で模写した。幽々子の独特なドレープや袖のラインは、一筆で描こうとせずに短いブロックに分けて捉えると再現しやすい。
線の強弱や質感も大事で、厚いラインで輪郭を取り、細い線で装飾を入れると原作の雰囲気に近づく。俺は最初に薄い鉛筆でラフを作り、その後で線画をレイヤーごとに分けて描き直す手法を使っている。これで帽子やリボンの位置調整がしやすくなる。
また、色選びは模写でも重要な要素だ。公式絵の彩度や陰影の付け方をよく観察して、自分のパレットで再現してみる。模写を繰り返すうちに、どの色がキャラの“顔”になっているかが自然に分かるようになるから、根気よく続けることが近道だ。
まずは簡単なチェックリストから始めると取り組みやすい。あたしは模写を始めるとき、(1)シルエット、(2)顔の比率、(3)髪とアクセ、(4)服の主要モチーフ、(5)色のトーン、という順で確認している。『東方永夜抄』のキャラを模写した際、翅の形や独特の羽のテクスチャを真っ先に理解したことで、あとは細部を埋めるだけになった。
具体的には、まず10秒ドローイングで特徴だけを描き取り、次にその特徴をデフォルメしていく。目の形や前髪の落ち方を何度も描いて身体に覚えさせることが効果的だ。あとは線を楽しむこと。線の速度や力加減を意識して描くと、模写でも自分の絵としてまとまってくる。
完璧な再現を目指すより、要素を分解して再構築する感覚を持つと上達が早い。自分はそうして、模写から発展させたデザインが作れるようになったよ。
落ち着いて観察すれば、小さなディテールが似ているかどうかを決めていることに気づく。顔のパーツ配置、目のアーチ、まつげの角度といった微細な違いが似せる鍵になるので、僕はいつも目の横幅と瞳位置を何度も計測して比べている。『東方』の目はデフォルメに幅があるから、元絵の意図を見抜く観察力が役に立つ。
体の比率は大胆に捉えると楽だ。頭身が作品ごとに違う場合は、基準線を引いてから各パーツの長さを決める。手や足、指先の表情はキャラの佇まいを左右するので、ポーズの骨格だけを先に描いてから筋肉や服の流れを付け足すやり方が効率的だ。
さらにペンの使い分けを学ぶと良い。細めの線でディテール、太めでシルエットを強調する。こうしておくと、最終的に全体の雰囲気が崩れない。最初は時間がかかるけれど、繰り返すうちに作業がどんどん早く、確実になるはずだ。