もう一つ注目したいのが、韓国のインディーアニメ『Shadow of Memory』。YouTubeで公開されている15分ほどの作品で、写真を通して過去の恋人と対話する青年を描いています。モノクロ調の映像とサウンドデザインが、この世ならぬ雰囲気を見事に表現。特に雨の日の再会シーンは、涙なくしては見られません。
この表現のルーツを辿ると、古代ローマの諺『Nomen est omen』にたどり着きます。紀元前1世紀の詩人プラウトスが『名前は予兆である』という意味で使い始め、当時の人々は名前が運命を暗示すると信じていました。
中世ヨーロッパでは、聖職者がラテン語で命名することで子どもの将来を導こうとする習慣があり、これが現代の『名は体を表す』という概念に発展しました。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』でも『薔薇は別の名で呼んでも香りは変わらない』という台詞があり、名前と本質の関係性についての考察が見られます。