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デジタル化の波は飯場にも押し寄せている。作業員の出退勤管理がICカードになり、休憩時間の把握もシステム化された。危険作業にはセンサー付きのウェアを着用し、体調変化を検知できるようになった。
一方で、昔ながらの人情は残っている。誕生日を祝って差し入れをしたり、故郷の話で盛り上がったり。テクノロジーと人間味が融合した空間が、現代の飯場なのだろう。
飯場の変遷を考えると、何より驚くのは食事の変化だ。20年前までは業者が運んでくる弁当が主流で、温かいものは貴重品だった。現在は現場に調理施設を設けるケースが増え、栄養バランスを考えたメニューが提供されている。
休憩スペースには自販機だけでなく、コインランドリーやマッサージチェアが置かれるようになった。過酷な肉体労働の合間に、少しでも快適に過ごせる工夫が随所に見られる。昔ながらの「男の世界」というイメージは薄れ、より人間的な働き方が求められている証だろう。
昔の飯場といえば、簡素なプレハブ小屋が並び、共同生活の匂いが漂う場所だった。今ではユニットバス付きの個室が当たり前になり、Wi-Fi完備でテレビも大きい。
変わったのは設備だけじゃない。作業員同士の会話が減った気がする。スマホがあれば誰とも話さずに済むからだ。だが、安全性は格段に向上した。防塵マスクや安全帯の装着が徹底され、災害時の避難訓練も定期的に行われる。
便利さと引き換えに失ったものもあるが、全体的に見れば作業環境は確実に良くなっていると思う。
若い頃から建設現場で働いてきて、飯場の変化は肌で感じている。特に顕著なのは、ルールの明確化だ。昔はタバコの吸い殻を平気で捨てる人もいたが、今は指定場所以外での喫煙は厳禁。ゴミの分別も徹底されている。
面白いのは娯楽の変化だ。以前はトランプや将棋が主流だったが、今では若い連中がSwitchを持ち込んで盛り上がっている。高齢の職人さんたちが若者にゲームのコツを教わる光景も、今の飯場ならではだ。