『鬼滅の刃』のファンフィクションで特に心に残っているのは、禰豆子が炭治郎のために雪の中を歩き続けるエピソードです。彼女が人間時代の記憶を少しずつ取り戻しながら、兄を守るために必死に戦う姿は胸を打ちます。ある作品では、炭治郎が禰豆子に昔話をしてあげるシーンが描かれていて、その優しさと絆がじわじわと伝わってくるんです。
旅の途中で出会った子供たちに
兄妹が一緒に遊ぶ場面も好きですね。禰豆子が箱から出てきて、炭治郎とじゃれ合う様子はほほえましくて、時に切なくもあります。作者は二人の無言のコミュニケーションを巧みに表現していて、言葉以上に強い結びつきを感じさせてくれます。焚き火を囲んで肩を寄せ合う描写など、さりげない日常の中にこそ本当の絆が見えるのだと思わせてくれる作品です。