机の上に何冊かの連載原稿が並んでいる状況を想像してみると、マンガと
manhwa(韓国のコミック)を区別するポイントが自然と浮かんできます。
まず視覚表現の違いが顕著で、manhwaはフルカラーの縦スクロール形式が主流になっており、スマートフォンでの見せ方を念頭に置いたコマ割りと構図が多いです。コマの間隔やカメラワークが映画的で、場面転換も滑らかに感じられることが多いですね。対して多くのマンガは白黒でコマ割りを横に読み進める伝統が強く、ページ単位での見栄えを重視する作りになっています。
次に語りのリズムや話の作り方です。manhwaは章ごとの視覚的なワンシーンで読者を引きつけることが得意で、序盤から色や演出でインパクトを与えるケースが多い。一方、マンガはページめくりによるサスペンスやコマの詰め方で読者を引っ張る工夫をしがちです。個人的には、作品ごとの文化的背景や読者層の期待も色濃く反映されている点が面白いと感じます。
最後に流通と収益モデルの違い。manhwaはエピソード単位での開放や広告、課金が組み合わさったプラットフォーム主導の展開が多く、更新ペースや短期の話題作りが重視されます。マンガは雑誌連載や単行本中心の流通が長く根付いてきたため、物語の積み重ね方に差が出る。こうした構造的違いまで含めて説明すると、単に絵柄や読み方の違い以上に、制作と消費の仕組みそのものが異なることが分かるはずです。