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代価に与えられしは…くちずけ一つ(即興…短編集)

代価に与えられしは…くちずけ一つ(即興…短編集)

◯ベルリンの壁で別れた初恋の従兄 二人は再会出来るのか? ◯花の咲く樹の下で貴女を抱きしめる◯ 欧州の中世、戦争から戻らぬ恋人を待ちつっける少女だが…家が貧しく貴族の愛人に…しかし、病で家に戻され ◯代価に与えられしは くちずけ一つ◯ 日本の戦国の時代 武士の子供の少年と欧州の商人達の少女の淡い悲恋 その他の短編(追記予定)
その他
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降りしきる雨に、君の心を問わず

降りしきる雨に、君の心を問わず

椎名司(しいな つかさ)がこの世を去ってから三年、瀬戸汐梨(せと しおり)はまだ彼を心から消し去ることができずにいる。 再び、彼女は別荘の暗室に身を潜めた。ここは二人が初めて出会った場所であり、ここにいるときだけ、少しだけ息をつけるのだ。 「司くん、いつ帰ってくるの?来月には結婚式なのに……」 扉の隙間から嬌声が忍び込んできた。その声は、まるで毒を仕込んだ針のように、予期せぬ瞬間に耳を刺した。 汐梨は全身が硬直し、血の気が一瞬で凍りついたかのような感覚に襲われた。 彼女は壁に手をつき、ゆっくりと立ち上がる。暗室の細い隙間から、外の様子を覗き込む。 家政婦の娘、青木美雪(あおき みゆき)がソファにもたれかかりながら電話をしている。指先で電話のコードをくるくると巻き取り、笑顔を隠そうとしても、楽しげな表情が自然と浮かんでしまう。 「結婚式、本当にCホテルでやるの?もし汐梨に知られたら、怒鳴り込まれたらどうしよう……」 電話の向こうが一瞬静まり返ったかと思うと、次の瞬間、十三年もの間、骨の髄まで刻み込まれたあの声が響いた。 「大丈夫、『記憶喪失になった』って言うから」
Short Story · 恋愛
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風の止まぬ夜に、もう振り返らない

風の止まぬ夜に、もう振り返らない

深夜、私のもとへ、夫がかつて学費を援助していた女から、一枚の際どい写真が届いた。 薄く透ける黒いレースランジェリーでは、艶めきは少しも隠れない。 紅を差した唇は微かに開き、目元はネクタイで目隠しされ、白い両腕は背中で縛られている。 そのネクタイは、結婚記念日に私が彼に贈ったものだ。 【彼女のあそこにも噛んだりするの?】 【しないよ。彼女は妊娠してて匂いが変だし、君のほうが甘くていい】 底冷えに襲われ、私は手を震わせながらノートパソコンを閉じた。それから病院に電話をかける。 「もしもし。中絶手術の予約をお願いしたいのですが、できるだけ早く、お願いします」 ……
Short Story · 恋愛
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最期の願い、息子の三度の祈り

最期の願い、息子の三度の祈り

夫・山田陽介(やまだ ようすけ)の好きな女に心臓を移植させられたあと、山田結衣(やまだ ゆい)は彼が立ち上げた私立病院の廊下で息絶えた。 死ぬ間際、六歳の息子・山田優斗(やまだ ゆうと)は泣きながら三度、陽介にすがった。 一度目、優斗は陽介の手を握り、「ママが吐血してるの」と訴えた。 陽介は鼻で笑い、「今回はようやく利口になったな。子どもに嘘を教えることまで覚えたのか」と言い放った。 そしてボディーガードに命じて、優斗を病室から追い出させた。 二度目、優斗は陽介の袖をつかみ、「ママは痛みでうわごとを言い始めてる」と必死に言った。 陽介は眉をひそめ、「心臓を取り替えるだけだろう?医者も死にはしないと言っていた」と答えた。 ボディーガードが前に出て、優斗をもう一度病室の外へ引きずり出した。 三度目、優斗は床にうずくまり、陽介のズボンを必死に握りしめ、「ママはもう意識がないんだよ」と泣き叫んだ。 ついに陽介は怒り、優斗の首をつかんで病室の外へ放り投げた。 「結衣は死なないって言っただろ。美和の休養をもう一度でも邪魔したら、お前たちを病院から叩き出す!」 優斗は結衣を救うため、いちばん大事にしていたお守りを看護師に差し出した。 「お姉さん、僕は長生きなんていらない。ママが生きていてくれればそれでいいの」 看護師はお守りを受け取り、最後に残った病室へ結衣を移す手配をしようとした。 ところが、斎藤美和(さいとう みわ)は、人に命じて自分の犬を抱えさせ、病室の前を塞がせてこう言った。 「ごめんね、優斗。あなたのパパが、私が犬に会えないと退屈するって心配してくれてね。この部屋は私の犬のお宿にするの」
Short Story · 恋愛
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月落ち星散り、恋絶え想い尽き

月落ち星散り、恋絶え想い尽き

中村千穂(なかむらちほ)が18本目の研究論文を発表したとき、またも「盗作」の疑いが持ち上がり、ネット上で大きな炎上が起きた。 怒った人々は彼女の家に押しかけ、「常習的な盗作者め!」と叫びながら石を投げる者もいた。投げられた石が当たり、千穂は怪我をした。 血だらけで倒れ、危険な状態だった千穂を助けたのは、加藤勇輝(かとうゆうき)だった。勇輝は千穂を、兄の加藤海斗(かとうかいと)が働く病院に運んだ。 はっきりしない意識から少しずつ回復してきたところで、千穂は勇輝と海斗の会話を耳にした。 そして、今までのすべての出来事の裏に、彼女が最も愛していた人が関わっていることを知った。
Short Story · 恋愛
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雨上がり

雨上がり

マイバッハの中、緑川葵(みどりかわ あおい)は霜月颯斗(しもつき はやと)のキスに酔いしれていた。 彼女の服はすっかり脱げていたのに、颯斗はきちんとした服装のまま。二人の間のはっきりとした対比に、葵は思わず顔を赤らめた。 颯斗は手を伸ばして彼女の腰を引き寄せ、低く笑いながら耳元で囁いた。「防音板は全部下ろしてある。運転手には聞こえないし、聞こうともしない。何を恥ずかしがってるんだ、ん?」 普段は冷静な男のその動きがますます激しくなるのを見て、葵は愛おしさでいっぱいになって彼を抱きしめた。まるで潮のように押し寄せる快感が一気に高まり、頂点に届こうとしたその瞬間、不意に鳴り響いた着信音に遮られた。
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変わり者令嬢がやさぐれ勇者の嫁になりまして

変わり者令嬢がやさぐれ勇者の嫁になりまして

 色恋沙汰に興味なく冒険者に憧れる貴族令嬢のミオ。ある日美しい妹の身代わりに異世界から転移してきた勇者の嫁として勇者が住む幽霊島に行くことになったが、勇者レイの態度は思った以上に冷たくて、挙句嫁なのだからと服を脱ぐよう強要されて……。    主人公が居場所を見つけたり少しずつ愛を深めていく純愛系のお話です。
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愛は天の川に降り注ぐ星のよう

愛は天の川に降り注ぐ星のよう

「お嬢さん、役所はもう閉まりましたよ、ご婚約者の方はまだいらっしゃらないのですか?」 役所の職員の声が、佐倉杏惟(さくら あい)の隣で響いた。 杏惟は手に握りしめた婚姻届をきつく握り、苦い笑みを浮かべた後、凝り固まった体を支えながら立ち上がり、その場を出て行くしかなかった。 入り口のゴミ箱を通り過ぎる時、彼女は婚姻届をビリビリに破り、ベールを剥ぎ取り、心を込めて準備した引き出物のキャンディも捨てた。 職員たちは小声で囁き合った。「このお嬢さん、本当に可哀想に。朝早くから来て、丸一日待っていたんだよ!どうやら、この結婚は駄目になったみたいだね」 杏惟はスマホを取り出し、長い間彼女を待っていたメッセージに返信した。 【鵬市(ほうし)に赴任します】 相手はすぐに返信してきた。【結婚するんじゃなかったの?婚約者さん、あんなに君を愛してるのに、本当に来られるの?】 杏惟は表情を固くして答えた。【はい、大丈夫です。もう結婚はしません!】
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海へ身を投げた後、彼氏は狂った

海へ身を投げた後、彼氏は狂った

田中陽太は母への復讐のために私と付き合っていた。 彼は私の首をギュッと掴みながら、片方の手で私のお腹を撫でた。そして、顔真っ青になった母を見て、薄気味悪い笑みを浮かべていた。 「見ろよ?今お前の可愛い娘は、俺の汚い種を宿してるんだぜ」 母が倒れた瞬間、彼の高笑い声が聞こえた。 私は彼の目の前で、果物ナイフを自分の腹に突き刺し、深い海へと身を投げた。 その後、彼は気が狂い、会う人に、私が子供を抱いて彼の後ろをついてきていると呟いていたそうだ。 私が最後に精神病院へ会いに行った時、彼はベッドの上で、行かないでくれと懇願していた。
Short Story · ラノベ
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失われた君

失われた君

喜多野市女子刑務所。 桑名紅葉は無表情のまま刑務所の門の前に立ち、すっかり様変わりした外の世界を眺めていた。 看守が、彼女が入所前に所持していた私物を手渡し、言い聞かせる。 「桑名、出所したら真っ当に生きるんだ。二度とここへ戻ってくるなよ」 重い足取りで、一歩、また一歩と外へ向かう。 苦笑を浮かべながら思う。 真っ当に生きる? これ以上、一体どうすれば真っ当に生きられるのだろうか。
Short Story · 恋愛
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