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二人が別れたのは、六度目の冬のことだった

二人が別れたのは、六度目の冬のことだった

大晦日の晩、藤本朔(ふじもと さく)にメッセージを10通も送ったのに、返事はなかった。 そしたら、彼の女友達の入江綾子(いりえ あやこ)が年越しの様子をインスタにアップしていて、そこに朔も写っていた。 【もう最高!日付が変わった瞬間に年賀状手渡しされるなんて、この人には甘やかされてばっかり。クサいセリフはやめとくね。朔、一生の親友だよ!】 すぐに、その投稿に返信があった。【もともと子供みたいなもんだろ】 二人のやり取りを見ていたら、なんだか急に、すべてがバカらしくなった。 私は衝動を押し殺し、ただ静かに朔へメッセージを一件送った。 【忙しそうだから、私と杏はもう先におやすみするね】 それから私は、朔のことに一切口出ししなくなった。彼の好みの料理を作ることも、週に一度は娘の藤本杏(ふじもと あん)と遊ぶようにと頼むこともやめた。 朔は、私が彼の気を引くためにわざと距離を置いていると思い、特に気にも留めなかった。 そんな中、綾子が「ゲストルームはひとりで寂しいからイヤ」と言い出した。 私は物わかりのいい妻を演じて、嫌な顔ひとつせずに主寝室を譲った。 その様子を見て、朔もようやく事態のおかしさに気づいたのか、慌てて説明をし始めた。 「綾子の家が水漏れで大変なんだ。でも明日の朝にはすぐ帰ってもらうから。 ねぇ、今度、杏を連れて遊園地に行こうか? これからは、お前と杏との時間をもっと作るからさ」 私はただ微笑んで、何も答えなかった。 だって、私のこれからに、もう朔の居場所はないのだから。
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月の色が霞んでいく

月の色が霞んでいく

レース中、ヘッドセットから恋人の北村辰朗(きたむら たつろう)がこれまで聞いたことのないほど叫ぶ声が響いた。「減速しろ!左の前輪がバーストする!」 自分ではマシンの調子は良いと感じていたが、小林美月(こばやし みつき)はそれでも彼を信じ、アクセルを緩めた。 次の瞬間、彼の幼なじみである隈元芽依(くまもと めい)が美月にぶつかり、コース外へ弾き飛ばして追い抜き、優勝をさらった。 美月は左耳を失聴し、レーサーとしてのキャリアを絶たれた。 偶然、辰朗が友人と話しているのを耳にした。 そこで美月は、命を落としかねなかったあの事故が彼の計算通りだったと知った。 彼のすべての深い愛情は、芽依のために道を敷くものだったのだ。 「美月は今回は重傷だし、もう二度とサーキットには戻れないだろうな?その人生はおしまいだ」 「俺が彼女と結婚する」 辰朗はこともなげに言った。 「北村夫人の座を補償として与えるさ。北村家が養ってやる」 辰朗の声には、施しのような哀れみが滲んでいた。 「結婚後、貴婦人になった美月は、安心して家にとどまれるさ。そして、良妻賢母として日々を送れば、それで十分だ。そうなれば、芽依のレーサー人生にもう障害はない」 美月は完全に心が砕け、泣きながら父の小林明雄(こばやし あけお)に電話をかけた。 「政略結婚、受け入れるわ」 辰朗、今回は、もうあなたはいらない。
Short Story · 恋愛
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妹がうつ病を再発させたとき、医者である夫は白月光のところにいた

妹がうつ病を再発させたとき、医者である夫は白月光のところにいた

妹は重度のうつ病を患っていて、その症状を緩和できる唯一のものは、いつも一緒にいる愛犬の栗子だった。 でも、妹の症状が再発したとき、栗子がいなくなってしまった。 そして、藤原千夜の初恋の相手がInstagramで新しい投稿をアップした。写真には、栗子が写っていた。 [この子がいてくれると、隣にいてくれてるみたい] 私は頭がおかしくなるかと思うくらい、千夜に電話した。でも、心理カウンセラーの千夜は全く気にする様子がなかった。 「妹は長年病気で苦しんでるのに、数日間栗子を預かっただけで症状が悪化するわけがないだろ。」 家に戻ったら、妹がバスルームで腕を切っていた。 その後、栗子の死体がアパートの敷地内のビルの下で見つかった。その傍らには、千夜が初恋の相手に贈ったネックレスが落ちていた。 私は妹と栗子を葬り、離婚届だけを残して家を出た。 すると、千夜は私を探し出すことに異常な執念を燃やし始めた。
Short Story · ラノベ
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インキュバスの育成ルール

インキュバスの育成ルール

私はネット通販で、イケメンでクールなインキュバスを一体ポチった。 けど、届いたそいつはなんかずっと唸ってるし、私をじっと見つめてくるし、体温も死ぬほど熱い。 病気なんじゃないかって心配になって、私は慌ててサポートセンターに問い合わせた。 私の説明を聞き終わった担当者は、黙り込んでしまった。 【お客様……もしかしてそのインキュバスは病気なんじゃなくて、ただお腹が空きすぎて……お客様とキスしたいとか、何か他の『悪いコト』がしたいだけ、とかじゃないですかね?】
Short Story · 奇想天外
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彼の致命的な深き愛情

彼の致命的な深き愛情

夫の初恋が流産した時、彼はそれを私のせいだと決めつけ、娘を差し出すように迫ってきた。 「お前がいたから愛織は流産したんだ。お前には彼女の失った子供を償う義務があるんだよ!彼女の痛みを百倍にして返してやれ!」 私が懇願して拒むと、彼は私の髪を掴んで、産後の体に容赦なく蹴りを入れた。 私が逃げ出さないようにと、彼は瀕死の私を地下室に縛り上げ、大きな鍵をかけて言い放った。 「お前はこんなにも嫉妬深いとは思わなかった。愛織はお前のせいで苦しんでいるぞ。地下室でしっかり反省してこい!」 七日後、彼の初恋が「子供がうるさい」と言い出し、急に私のことを思い出した。 「この子を戻そう?ついでに、あの女は少しはおとなしくなったか見てきて」 彼は知らなかった。私の体はすでに腐り、ウジ虫に食い尽くされる寸前だったということを……
Short Story · ラノベ
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今日から推しのマネージャーなのです

今日から推しのマネージャーなのです

主人公柏葉みのりは、とある会社で文句も言わずに働いていましたが給与の未払いが発覚。流石にブチ切れて退職しました。 それからというもの就職活動をしなくてはです。知り合いの伝手で『娘が無職なのは体裁が悪い!』と、母がなんと‘☆SHOWタイム☆’が所属する大手の芸能プロダクションに就職させてくれたのです! ☆SHOWタイム☆は私の推しであるHANG様がいます!神はいる‼ しかもみのりはHANGの専属マネージャーとなる事になりました。 嗚呼、推しのHANG様の前で鼻血を吹いたらどうしよう!と思うばかりです。
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あなたはもう、私のセーフティネットじゃない

あなたはもう、私のセーフティネットじゃない

五年前、国境での暴動の際、私は戦場ジャーナリストとして、負傷した神前武蔵(かんざき むさし)を救うため、流れ弾で脳神経を損傷した。 それ以来、私は右手の震えが止まらず、話すのも一拍遅れる「どもり記者」になってしまった。 あの時、武蔵は私の前で跪き、誓ったのだ。 「亜矢、結婚してくれ。命に代えても君を守る」 それからの五年、彼は私のためにセーフティネットを築き上げ、あらゆる困難や中傷から私を守り抜いてくれた。 私が言葉に詰まると、彼は根気強く待ってくれた。手が震えてペンが握れない時は、未完の戦場レポートを代わりに書き上げてくれた。 武蔵は言った。「亜矢、恐れるな。俺が君の声となり、ペンとなるんだ」 その後、彼はトントン拍子に出世し、若くして傭兵部隊の戦闘チームを率いるリーダーに昇進した。 そして私は、彼の輝かしい経歴にそぐわない、人には見せられない傷となってしまったのだ。 全ては沢村恵麻(さわむら えま)が現れるまで。 恵麻は武蔵の新しい側近で、愛らしくて活発、家柄も超一流だ。 初めて会った時、彼女は首を傾げ、私を嘲笑うように言った。 「武蔵さん、奥様のお話し方って……ちょっと変じゃありませんか?」
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貴族令嬢は【魔力ゼロ】の少年との婚約を破棄した。十年後、彼は神をも斬る最強の勇者となり、傲慢な世界に膝をつかせ、ただ私を

貴族令嬢は【魔力ゼロ】の少年との婚約を破棄した。十年後、彼は神をも斬る最強の勇者となり、傲慢な世界に膝をつかせ、ただ私を

「ノワール・ヴァレリアン。あなたとの婚約は破棄する」 それは十年前、貴族令嬢カローラが口にした決別の言葉だった。 平民出の“勇者候補”として騎士団に加わりながらも、魔力適性ゼロと嘲笑されていたノワール。 家のため、未来のため――カローラは彼を手放した。 そして十年後。 魔王が世界を滅ぼす寸前、ひとりの男が現れる。 黒衣に身を包み、魔王を屠り、神にすら刃を向けた“最強の勇者”の名は――ノワール。 「カローラ、君を迎えに来た」 その声は、静かに、でも狂おしいほどの執着を孕んでいた。 世界を救った報酬に、彼が望んだのは嘗て失った婚約者――ノワールだった。
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死にたがりの私を、なぜか皆が愛し始めた

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財閥の御曹司である九条海斗(くじょう かいと)と、午前中に入籍したばかりだというのに、その日の午後には、私たちは離婚届を提出するために再び役所を訪れていた。 手元に残されたのは、結婚届と離婚届受理証明書だけだ。 私・如月琴音(きさらぎ ことね)はその場で立ち尽くし、周囲を取り囲む彼の友人たちからの嘲笑を浴びていた。 「おい海斗、莉奈の一言のために、まさか本当に如月家のご令嬢と結婚して即離婚するとはな」 「見ろよ、お嬢様のあの顔、真っ青だぞ。泣くんじゃないか?」 しかし、海斗は如月家の養女である白石莉奈(しらいし りな)を愛おしそうに抱き寄せ、甘い声で囁いた。 「ほら、これで二つの受理証明書、揃ったぞ。 これで笑ってくれるか?」 莉奈は「ぷっ」と吹き出し、その澄ました顔に花が咲いたような笑みを浮かべた。 文句の一つも言ってやろうと踏み出したが、三人の兄たちに力ずくで止められた。 如月グループ総帥である如月家長男の如月大和(きさらぎ やまと)は、眉をひそめて言った。 「莉奈を笑顔にできるのは海斗だけだ。 お前も少しは弁えたらどうだ?」 トップ俳優である如月家次男の如月蓮(きさらぎ れん)は、私を地面に突き飛ばした。 「あの子は身寄りがなくて可哀想なんだ。 お前は恵まれているんだから、男の一人や二人、くれてやれ」 生物学教授である如月家三男の如月湊(きさらぎ みなと)は、冷たい表情で告げた。 「海斗は最初から彼女と結ばれるべきだったんだ。二度と二人の邪魔をするな」 心の奥底にいる「最愛の人」の幸せを、私なんかに邪魔させないために、彼らは私を無理やり車に押し込んだ。 その時、長い間沈黙していたシステムがついに起動した。 【プレイヤー様、攻略ミッションの完了を確認しました! 直ちに元の世界へ帰還しますか?】 後部座席に座り、私は憂鬱なふりをして窓外を眺めたが、危うく笑い出しそうになった。 ミッションのために演じてきたこの茶番劇も、ようやく終わりだ。 彼らの茶番になんて、もう二度と付き合ってられないわ!
Short Story · 奇想天外
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沈黙の底に、あなたを忘れていく

沈黙の底に、あなたを忘れていく

情事を終えた後、神宮寺景(じんぐうじ けい)は満足げに立ち上がり、力が抜けてぐったりとした神崎佳奈(かんざき かな)を優しく抱き上げて浴室へと運び、体を丁寧に洗ってあげた。そして再び彼女をベッドに戻し、そっと寝かせた。 いつもなら、この時間には佳奈はもう目を閉じて眠っているはずだった。 でも今夜は違う。景のために心を込めて用意した誕生日プレゼントを、まだ渡していなかったのだ。 景がバルコニーで電話をしている間、佳奈はこっそりと隠しておいたプレゼント場所からプレゼントをそっと取り出した。 赤いベルベットの小さな四角い箱。その中には、彼女がプロポーズに使おうと準備していた指輪が入っている。 彼女は一歩ずつバルコニーへと歩み寄り、声をかけようとしたその時、突然そこで固まった。 テーブルに無造作に置かれた景のスマホから、驚愕した男の声が響いた。 「マジかよ!景、正気か!佳奈の心臓を詩織に移植するつもりなのか?」
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