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ロマンスの始まり

ロマンスの始まり

年末のこの日、音楽アプリが私、篠原茜(しのはら あかね)の「2025年度リスニングレポート」をポップアップで通知してきた。 キーワードは、「共鳴」 今年、私自身の再生時間はそれほど多くない。このアカウントはずっと、恋人の橘奏太(たちばな そうた)が使っていたからだ。 その下には、小さな文字でこう記されていた。 【12月1日午前4時、あなたはまだあの人と、同じ曲を共有していた。曲名は『愛とは、眠れぬ夜を共にすること』】 私は息を呑んだ。 12月1日は私の誕生日だ。だがその日、私は早々に眠りについていた。 奏太はケーキを切り分けるやいなや、「会社に戻って残業がある」と言って慌ただしく出て行ったはずだ。 何かに取り憑かれたように、震える指で、頻繁にインタラクションのあるその見知らぬアイコンをタップした。 相手の年度キーワードは「独占」 心臓が跳ねる。詳細を開く。 【今年、あなたはこのユーザーと深夜に688回、同じ曲を聴きました。その一回一回が、魂の囁きです】 その直後、奏太からラインの通知が届いた。 【今夜も残業になりそうだ。待たなくていいから、先に寝ててくれ】 一方で、あの見知らぬアカウントはたった今、タイムラインを更新していた。車の中で、二つの手が恋人繋ぎをしている写真だ。 【奏太さんと一緒に残業するのが一番好き。私たち、一生同じ歌を聴いていこうね】
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枯れた愛に満開のバラを添えて

枯れた愛に満開のバラを添えて

結婚式を一週間後に控えた頃から、森川晴樹(もりかわ はるき)の出張が急に増え始め、式のリハーサルに一緒に行くと約束した日でさえ、彼は現れなかった。 申し訳なさを感じていたのか、彼は朝から何度も電話をかけてきては、私の機嫌をどうにか宥めようとした。 「今日風が強いから、外に出ない方がいいよ。式のリハーサルなら僕が戻ってからでも遅くない。いい子にして待ってて」 けれど私はもう式場に立っていた。そして、彼の姿を見た。 もしかして私にサプライズを?そんな甘い期待がかすめたのも束の間。 紫のバラが絨毯のように広がる会場で、晴樹が両腕を広げた。すると、ウェディングドレス姿の女性が彼の胸に飛び込んだ。 女性が彼の手を握るより先に、晴樹は彼女の体を抱き寄せ、深く唇を重ねた。 「ちょっと、やめてよ、みんな見てるでしょ?」 晴樹は警戒するように周囲を見渡した。 数秒後、ふっと緊張が解けたように、彼は微笑みながら女性の身体を軽々と抱き上げる。 「さっきまで『もう終わりにする』って言ってたの、誰だっけ?」 「その話はもういいでしょ?それより腰は?もう平気?」
Short Story · 恋愛
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身代わり妻の海外逃亡〜遅すぎた夫の懺悔〜

身代わり妻の海外逃亡〜遅すぎた夫の懺悔〜

流産を経て、桐生小夜子(きりゅう さよこ)はいつの間にか、夫である桐生湊(きりゅう みなと)が望んでいたような「理想の妻」になっていた。 今日あった楽しい出来事をわざわざ彼に話すこともなければ、帰りが遅いからといって夜通し電話をかけ続けることもない。 当たり屋のトラブルに巻き込まれて警察署に連行され、身元引受人がいなければ出られないと言われた際も、彼女は「呼べるような家族はいません」とだけ告げ、一週間の拘留を淡々と受け入れた。 七日後の夕暮れ時。 重々しい鉄の扉がガランと音を立てて開いた。 小夜子が警察署の階段を下りようとしたその時、一台の黒いマイバッハが猛スピードで彼女の目の前に急停車した。 開いたドアから降りてきたのは、仕立てのいい高級スーツに身を包んだ湊だった。 長身で、広い肩幅から引き締まった腰へと流れる見事なスタイル。相変わらず冷ややかで気高く、どこか浮世離れした美しさを纏っていた。
Short Story · 恋愛
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舞い落ちる雪の中に会おう

舞い落ちる雪の中に会おう

「お客様、ご予約いただいたお墓は半月後に引き渡しの予定です。ご登録のため、お墓のご主人様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」 電話の向こうで、しばし沈黙が続いた。そして、ゆっくりとした女性の声が返ってきた。 「姫野和希(ひめの かずき)です」 スタッフは書き留めた名前を見て、どこかで聞き覚えがあるような気がした。 ふと顔を上げると、テレビの画面が目に入った。 画面には、実業界の大物、浅井信吾(あさい しんご)が、女優の姫野和希に深い愛情を込めてプロポーズしているところが映っている。 画面の右下には、ちょうど半月後という、二人の結婚式の日付が表示されていた。
Short Story · 恋愛
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入れ替わった未来

入れ替わった未来

私は本物の森田家の娘、森田雪乃。けど、小さい頃に家政婦に入れ替えられて、田舎に捨てられた。やっと見つけてもらったのに、両親も兄も私を愛さない。みんな偽物の森田真由の味方ばっかり。 粗野だの欲深いだの、散々言われて、反論したら今度はタイムリープアプリに放り込まれた。 そこで私と真由は、お互い元の立場に戻ることになった。 母はこう言った。 「本当に優秀な人間なら、どんな環境でも這い上がれるのよ」 笑わせるわ。だったら見せてもらおうじゃない。真由が、私が生きてたあの地獄でどうやって這い上がるのか!
Short Story · ラノベ
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君のいない世界こそが死

君のいない世界こそが死

早川蒼(はやかわあお)が私と別れてから、ずっと医学研究に打ち込んでいた。そして今、彼はついに成功を収めた。 テレビのインタビューで、彼は昔と変わらず自信に満ちた表情を浮かべている。 司会者が「この喜びを誰に一番伝えたいですか?」と聞くと、彼は少し考え込み、私に電話をかけてきた。 「夏目遥(なつめはるか)、お前が去ってくれたおかげで今の俺がある。感謝している」 私は静かに微笑んだ。「おめでとう、早川さん」 彼は永遠に知ることはないだろう。 私が離れなければ、彼は死んでいたということを。
Short Story · 恋愛
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妊娠七ヶ月、夫がナイトランにはまっちゃった

妊娠七ヶ月、夫がナイトランにはまっちゃった

夫の佐藤隼人(さとう はやと)が私・佐藤恵美(さとう えみ)にマタニティオイルをゆっくり塗ってくれているあいだ、何気なく開いたSNSで、妙な投稿が目に入った。 【妻が妊娠後期で一人でいられない。なのに外の若い子がやたらまとわりついてきて……マジで困ってる。どうしたらいいんでしょう?大至急アドバイス求む】 そんなクズみたいな書き込みに、コメント欄は案の定、罵倒であふれている。 それでも、なぜか得意げに「助言」をしている人までいた。 【筋トレって言っとけば? 夜の八時ぐらいに外で会って、十時ぐらいに帰っていい旦那の顔しとけばバレないよ。 妊婦なんて鈍くなるし、絶対気づかないって】 コメントを読んだ瞬間、なぜかその奥さんの姿が自分と重なって、胸がぎゅっと痛んだ。 妊娠後期なんて、心も体もいちばん弱くなる時期なのに。 そんなときに、いちばん信じたい相手に裏切られるなんて…… 「ねぇ、この投稿——」 隼人に見せようと顔を上げた瞬間。 ——スポーツウェア姿の彼が、目に飛び込んできた。 「恵美、今日からナイトランしようと思って……」 ……えっ?
Short Story · 恋愛
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愛の季節は過ぎて

愛の季節は過ぎて

【跡継ぎとなる息子欲しさに、二人の赤ん坊を取り替えるほかありませんでした......】 黄ばんだ封筒、白地に黒々と書かれた文字が、藤堂雪奈(とうどう ゆきな)の目に突き刺さった。 物置の古い木箱にあった、何年も前の手紙が、雪奈の長年の疑問を解き明かしたのだ。 彼女と夫の藤堂陸斗(とうどう りくと)にはアレルギー体質などないのに、息子の藤堂耀太(とうどう ようた)はナッツ類にアレルギー反応を示した。 陸斗が何気なく口にしたことだが、彼の初恋の相手、篠原暁音(しのはら あかね)はピーナッツミルクティーを誤飲して窒息しかけたことがあるという。 箱の底に押し込められていた写真には、おくるみに包まれた赤ん坊が写っていた。その目尻には、雪奈と同じ朱色のぼくろがあった。 しかし、耀太の目尻には、そんなものはどこにもない! 雪奈は目を細め、おくるみのかすれた文字を必死に読み取ろうとした――「帝都児童養護施設」 やはり、出産後に看護師が言った「おめでとうございます、女の子ですよ」という言葉は、幻聴ではなかったのだ! 「雪奈、何してるんだ?耀太が昨日から角煮が食べたいって騒いでるぞ......」 陸斗の声が一階のリビングから聞こえ、足音がだんだん近づいてくる。 雪奈は慌てて涙を拭い、箱を元あった場所に戻した。 陸斗が後ろから雪奈を抱きしめ、声が絡みついてきた。 「ずいぶん長いこと何してたんだ?ん?」 雪奈は努めて平静を装い、「何でもないわ。ゴキブリを見つけただけよ」と答えた。 陸斗は彼女の手を取り、慣れた手つきで彼女の体を触れると、彼の呼吸は次第に荒くなっていく。 「ゴキブリなんて見て何が面白いんだ?もっといいものを見せてやろうか?」 雪奈はまだ大きなショックから立ち直れず、全身が止めどなく震えていた。
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うちの玄関は異世界への扉にたまになる。

うちの玄関は異世界への扉にたまになる。

玄関から眉目秀麗な異世界人と思しき人が‼うちにホームステイをするらしい。彼が来てからというもの。うちはなんだかドタバタ(来る前からかも…)。俺の平穏な高校生活はどこへ行ったんだ?
ファンタジー
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先生が夫の配偶者は私ではないと告げた

先生が夫の配偶者は私ではないと告げた

息子、綾瀬翔太(あやせ しょうた)の超名門インターナショナルスクール入学枠のために、丸一年かけて準備してきた。 最終的な入学審査日。全ての書類は揃い、あとは家族の戸籍謄本さえあれば、入学が確定するはずだった。 ところが、入学事務室に着くやいなや、蒼真は私が勝手に手続きに来たことを咎めた。 私が言い返そうとした瞬間、職員が奇妙な顔で口を開いた。「奥様、システム上、綾瀬様の配偶者様は別の方でございます」 全身の血の気が一瞬にして引いた。 私が反応する間もなく、夫の綾瀬蒼真(あやせ あおと)の後ろでずっと黙っていた藤崎麗華(ふじさき れいか)が、自分の戸籍謄本を差し出した。 職員は確認後、頷いた。「申し込みは七年前の六月ですね。これで手続きを進められます」 七年前の六月。 その日は、まさに私と蒼真の婚約披露宴だった。 彼は来場のお客様の前で私の手を握り、「君こそが、この人生で唯一の愛しい人だ」と告げた。 その一言で、私は七年間も欺かれ続けていたのだ。
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