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例のアレ

Author: 相沢蒼依
last update publish date: 2026-02-26 11:03:43

※某メーカーの軽自動車に出てくる俳優Tさん、ふたたび登場!?の巻

※この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものといっさい関係ありません。と一応明記しておく!

橋本と同じドライバーを職業としているが運ぶものが違うため、休みはまったく合わなかった。

それでも一緒に過ごせる時間を互いに見繕っては、どちらかの家でふたりきりで濃密に過ごすことが、ご褒美になっていたりする。

「たまにテレビを見ると、この間まで頻?に出ていた芸人がいなくなっていて、新しいヤツが出ているというローテーションが、思ったより短くなってる気がするんだけど、雅輝に聞くだけ無駄か」

橋本の自宅にて並んでソファに座り、目の前にあるテレビをなんとはなしに眺めていた。

自分よりも細身の肩に頭を乗せつつ、橋本の左手を恋人繋ぎでぎゅっと握りしめる。

ベッドの中で過ごしてしまうと際限なく求めてしまうので、テレビを見ることを自ら提案したのだった。

こうして他愛のない会話をするのも、結構面白かったりするけれど、内容によっては無駄な争いに発展してしまうこともあった。

「アニメ以外、見ていなくてすみませんね。陽さ
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     堂々と恋人を放置して、佐々木と盛り上がることに不安を覚えた榊が話しかけると、橋本は肩を竦めながら呆れたように答えた。すると和臣が羨ましそうに宮本の様子を眺めつつ、ぽつりと零す。「僕ははじめての人に対して、どうしても身構えちゃうので、宮本さんがすっごく羨ましいです」「和臣、俺が宮本さんみたいに、ああやってほかの人と盛り上がっていたら、おまえは入ることができないだろう?」「そんなこと、僕には絶対に無理だよ」「つまりだ。蚊帳の外に居続けられる橋本さんのメンタル、すごいと思わないか?」「あ……、確かにそうかも!」 榊のひとことにより、宮本から自分に矛先が移ったことで橋本はドキマギしながら、羨望のまなざしを注ぐふたりを見やる。「恭介、変なことを和臣くんに吹き込むなよ。俺はそんなに、ご立派な人間じゃねぇし……」「だったら密かに、ヤキモチ妬いていたんですかねぇ」「恭介っ、てめぇ! あとでオデコ百叩きの刑だからな!」「陽さん?」 忍び笑いする榊に橋本が怒鳴り声をあげたら、宮本がやっとそれに気づき声をかけた。「なんでもねぇよ。おまえは気にせずに話を続ければいいだろ」 思いっきり顔を背ける橋本の頬に宮本は手をやり、容赦なく抓った。「いででっ! なにするんだ?」「よそ見をしてほしくなかったんです。話を聞いてください」「すみません。僕が宮本さんとゴーカートの話で盛り上がってしまって……」 済まなそうに謝った佐々木に、榊が苦笑いを浮かべながら口を開く。「いえいえ。宮本さんはそういう話が大好きだっただけですし、おふたりの邪魔になるかと思って、あえて車の話題に俺らはついていかなかっただけですので、そこのところはお気遣いなく」「それでは失礼して、説明を続けさせていただきます。今回は体験走行ということで、ひとり一台ゴーカートに乗っていただき、僕のあとについて2周走ることになります」 流暢に説明を終えた佐々木に和臣はきちんと向かい合い、緊張を隠すように両手に拳を作りながら話しかける。「コースの長さは、どれくらいあるんですか?」 人見知りする話を事前に聞いていたので、積極的に質問した和臣を見て、橋本と榊は意味深に目配せしてから微笑みあった。ふたりのその様子を、宮本は微妙な面持ちでじっと眺める。「一周400mです。二周するので800m走行することになります

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     橋本の唇が離れたと同時に、甘い吐息が宮本の口から洩れた。頬を染めてもの欲しげに見つめる視線をやり過ごすように、橋本は背を向ける。宮本は慌てて起き上がり、大きな背中に縋りついた。「陽さん酷いよ。こんなことしておいて、なにもせずに帰るの?」「その言葉、そっくりお返しするぞ。おまえだって同じことを、俺にしてるんだからな!」「へっ?」「まったく! 無自覚でそれをやってのけるんだから、雅輝の場合はタチが悪いよな」 目を瞬かせながら橋本の顔を覗き込んだら、大きな手がそれを阻止するように頬に当てられる。一瞬だけ見えた橋本の頬の赤みに、宮本の唇に笑みが浮かんだ。「陽さぁん……」「今日はなんとしてでも帰る。その理由くらい、雅輝はわかってるだろ?」「うっ! ゴーカートに行くために、仕事の調整をしなきゃいけないから……です」「よしよし。理解しているようでなにより」 宮本の頬に振れていた手が頭に移動し、容赦なく撫でてからさっと引っ込められた。いつもならその手を掴み寄せ、橋本を抱きしめていた宮本だったが、褒められた手前それができない。 そのままベッドから腰をあげて出て行く、橋本の背中を玄関まで名残惜しげに見送り、両手に拳を作って寂しさをやり過ごす。「雅輝」「はい?」 玄関で靴を履いた橋本が、振り向きざまに名前を呼んだので返事をした刹那、状況が一変する。ぼんやりしていたのもあり、自分が今なにをされているのかわからず、それを受け続けるしかない。「陽さ……」 宮本を逃がさないようにするためか、首に片腕がかけられるせいで強く押しつけられる唇と、下半身に触れて淫靡に動く手に、どんどん息があがっていった。(陽さんってばこのまま帰ると言ったクセに、なんてエッチなことをしてくれるんだ!)「これだけじゃ物足りないだろ?」 最後に音の鳴るキスをしてから告げられた橋本の言葉に、迷うことなく「足りないです」と返答した。「だったら俺になにをされようかな、なんてことをたくさん考えながら仕事に励め。そうすれば絶対にゴーカートに行けるだろ」「陽さん……」「俺だって楽しみにしてるんだからな。頑張ってくれよ!」 まくしたてるように喋るなり颯爽と出て行った橋本に、宮本は返事すらできずに見送るのが精いっぱいだった。一緒にいられない時間を感じさせないようにする橋本の思いやりに、胸が熱

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