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第163話・原因と結果

Author: 新矢識仁
last update publish date: 2026-10-09 05:27:21

 スキル技術のコツというには乱暴だが、要は、必要なスキルを揃えればいいだけなのだ。

 この場合は、恐らくは水を生み出すスキル、増幅させるスキル、操るスキル。最低この三つのスキルがあればできるだろう。あとはちょっとした「合わせ」。その感覚さえつかめば、エアヴァクセンレベルの広さの町でも水路天井が作れるはず。

 だが、ミアストは、自分の手でそれをやるのが気にくわない。

 下の町にやらせてこそ……いや下の町が喜んでやらせてくれと言わせてこそのSSランクだと思っている。

 実は、ミアストには焦る理由がある。

 最近、エアヴァクセンの中で広がっている噂。

 エアヴァクセンがランクダウンしたのではないかという――。

 エアヴァクセンには多くの鑑定師がいる。細ささやかな決まったものしか鑑定できないものから人や町の鑑定も出来るものまで。

 しかし、最近ミアストは鑑定士を近付けていない。

 成人式すら代理を送って欠席する。

 あそこまで新しい鑑定士が生まれるのを待ち望んでいたミアストが鑑定士を近付けないとは、つまり、そういうことなのだろうと。

 ランクダウンを告げられるのを恐れているのではないか
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