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11.*****

Author: よつば 綴
last update Last Updated: 2025-05-31 17:01:00

 勃ち過ぎて痛いペニスを、芯の奥へと捩じ込ませる。

 扉を突き破り、突き当たりを叩き抉って潰す。芯は、獣の様な声を上げながら失神した。それでも、僕の腰は止まらない。

 そうだ、あれはお強請りとは言わない。ただ煽られただけ。

 僕は大人なのに、生意気な子供に煽られた。バカ正直にそれに乗って、僕は生徒を犯し潰している。

 こんな歪んだ性癖を押し付けて、芯に嫌われたらどうしよう。そんな不安が無いわけではない。けれど、抗ってなお堕ちてゆく芯を前に、理性という聖者は数秒たりとも原形を留めていられない。

 ほど良く緩んだ肛門へ強引に指を押し込み、奥と同時に前立腺をゴリゴリと潰す。その衝撃で目を覚ました芯は、吐きながら潮を撒き散らした。

 それから芯は、イキっぱなしで失神を繰り返す。からがら意識を手繰り寄せ、その度に苦しそうに声を漏らす。そんな芯を、メスイキができるようになるまで犯し続ける。

 ふるふると震えている芯の、可愛くなったおちんちんを紐で結び、潮も噴けないようにして強制的にドライを覚えさせた。

 気がつけば外は暗くなっていて、芯は深い眠りについていた。いささか夢中になり過ぎたようだ。口移しで水分をとらせ、綺麗に拭いて着衣を整える。

 それでも起きない芯。薄暗い仮眠室で、時々しゃくり上げる寝息を聞いて起きるのを待つ。あどけない寝顔に、僅かばかり残っている良心がチクリと痛む。

「ん····」

「芯、おはよ。身体は大丈夫?」

「····あ··ちこち··痛ぇ····」

 戸惑った表情で、芯は俯いたまま答えた。まだ、自分の身体に何が起きたのか理解できていないのだろう。

「芯、立てる?」

「ん····ぉっ······立てない」

 ベッドで転げた芯は、放心状態で寝転がる。何かを諦めたようだ。

「先生、今何時?」

「20時過ぎ。帰らなくても平気?」

「知ってるくせに」

 教員間で、ある程度の情報共有はしている。だから、知らないわけではない。しかし、それは書面上の芯だ。

 芯の家庭は崩壊している。父親は酒浸りで職にも就いておらず、母親はほとんど家に寄り付かない。芯の帰りを待つ人など居ないらしい。けれど、例えそれが事実だとしても、そこにつけ入るつもりはない。利用する事はあっても、だ。

 芯から家庭の話を聞いたことはない。それどころか、プライベートについては何も知らない。それを話すほど、僕に心を開いていないという事なのだろうか。

 僕は、芯の心も全て欲しい。

 芯の父親は、大きな会社を経営していた。事業が傾き、倒産に追い込まれた成れの果て。母親はパートと偽り、実質外で不倫相手と暮らしている。

 これは、芯が1年生だった秋頃の話だそうだ。それ以前からも家庭環境は良くなかったと聞く。現状は、担任ですら知らない。

 元々家庭を顧みない両親だったようだ。中学の頃から芯は荒んでいき、良くない友人とつるむようになった。

 女遊びや非行に走り、記録によると警察の世話になった事もある。昨年度、僕が着任した時には、芯は既に立派な不良だった。

 けれど、僕からしてみれば所詮は子供。非力な僕だから暴力には臆するが、少し不真面目で問題を抱えた子には臆しない。芯は普通の子供だ。

 他よりも愛らしくて、僕を虜にするほどには小生意気だが。

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     芯は、自ら腰を押しつけ奥を抉らせる。奏斗さんは大きく抽挿し、時々、芯まで響くように強く突き上げる。 死を直感した僕は脱力し、芯の背中へフラッと倒れ込む。それを良しとしない奏斗さん。僕の両手首を掴んで起こすと、容赦なく下へ引き、深く深く奥を抉り抜いた。「──先生、しっかりして。なぁ、ちゃんと聞いてる?」「し··ん····んぅ、聞いて··ぅぇ゙····」 僕は、芯に抱き締められていた。聞いていると言ったものの、何の話か分からない。意識が飛んでいたようで、全く聞こえていなかった。 それよりも、吐きすぎてみぞおちが痛い。それなのに、嘔吐くのが止まらない。それでも2人は、僕を犯し続ける。 いつ体位を変えたのか記憶にない。僕は芯へ正常位で挿入していて、奏斗さんが後ろから僕に腰を打ち付けている。突かれる度に込み上げて、本当にもう、頼むから勘弁してほしい。 芯は、小さく息を吸い込むと、僕の肩を押して距離をとった。僕は、重い身体をなんとか持ち上げる。 僕をジーッと見つめ、芯はもう一息吸い込む。そして、静かに、愛おしさを溢れさせながら、不安そうに言葉を放つ。「ホントにいい? 俺もう我慢できねぇよ」 一体、何の事だろう。よく分からないが、芯なら何だって許せるはずだ。そのくらいの覚悟はできている。「ん、いい··よ。お願い」 僕が何を頼んだのか、直後の言葉で全てを理解する。 芯は、一度浅い呼吸を置いて、少し躊躇いながら、優しく丁寧に言葉を紡いだ。「····零、愛してる」 朦朧とする中で、芯の心地よい声が溶け込んでくる。(名前····そうか、平気なんだ····。ありがと

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