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277話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-03-04 20:35:28

「身柄を引き取りに行くのか!?」

苓さんの驚いたような言葉に、私はびっくりして彼を見上げる。

苓さんは申し訳なさそうに苦笑すると、電話の向こうにいる谷島さんに「少し待っててくれ」と断ってから私に説明してくれた。

「茉莉花さん。あのリストに載っていた人物が空港に現れたようです。海外に渡航しようとしてたみたいで……身柄を拘束したらしいので、今から谷島達がその人を引き取りに行くみたいです」

「本当に海外に行こうとしてた人が……!?」

「ええ。お祖父様の事故からそんなに日も経っていないのに国内から出て行こうとするなんて、あからさまに怪しいです。その人物を知っているかどうか……顔を見て欲しいと谷島から伝言です」

顔を──。

苓さんの言葉に、確かに顔の確認は必要だと頷いた。

「……では、谷島さんの待つ空港に向かわないといけませんね。御影さんに帰る事を伝えに行きましょう、苓さん」

私が苓さんの手を取って歩き出すと、苓さんも「そうしましょう」と言って私に続いて一時的に借りていた部屋を出た──。

私と苓さんが御影さんの待つ個室にやって来ると、御影さんは待ちくたびれたような様子だっ
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