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441話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-06-19 19:46:43

御影ホールディングス、専務取締役室。

御影 直寛はそこで電話をしていた。

「──ああ。先程振り込んだ。今後も頼むぞ」

上機嫌だった表情と声音は、だが向こう側にいる相手が発した言葉に一瞬で強ばる。

「なに?……辞めた?今、辞めたと言っているのか?」

へらへらと軽薄な態度で話す相手に、御影は声を荒らげる。

「勝手に辞めるなど、ふざけるな!今までの報酬は今後も俺に情報を持ってくる事を条件に提示した金額だ!勝手に反故にするならば、今まで払った金額をそっくりそのまま返却しろ!」

電話向こうにいる相手が何やら騒いでいるが、それをものともせずに一方的に電話を切る。

そして苛立ったままスマホを床に投げ付ける。

「──くそっ、余計な真似を……!これだから庶民は嫌なんだ。身の丈に合わない金を手に入れると態度が大きくなる」

苛立ち、ネクタイを緩める。

「あの男、どうしてやろうか──」

御影が呟いた瞬間、専務室に慌ただしく近付く気配がした。

御影が不思議に思い、扉に顔を向けたのと、扉が開くのは同時だった。

「お、お待ちください……!約束がなければ、専務のお部屋にお通
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