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307話

作者: 籘裏美馬
last update 公開日: 2026-03-19 19:14:58

──〇月〇日

今日は、久しぶりの登山だ。

昔の顔馴染みも大勢参加してくれるそうだ。

体を動かすのが楽しみだ。

そして、今回の登山には孫の婿になる苓が参加する。

苓と色々話すのが楽しみだ。

お祖父様の文字で書かれた文章。

間違いなくこれは。

「日記、だわ……お父様、お祖父様の日記ですね」

私が日記を開いた状態で振り向くと、お父様は更に下の方にある引き出しを確認した。

中には、似たような革表紙の日記と思われる手帳がどさり、と出て来た。

「……こっちにもあるな。……待て、表紙に西暦が書かれている。……なるほど、1年で1冊。お祖父様は日記を記していたのか……」

「そう、みたいですね。書かれていない日もありますが、何かあった時は必ず日記が書かれています」

私は、パラパラと日記を遡っていく。

1番新しい日記は、登山前の物。

それ以前のは──。

私が、苓さんとお付き合いをしている事をお祖父様に報告した時の事。

その時の日記は、お祖父様の喜びがとても溢れていた。

──〇月〇日

茉莉花が、好いた男を連れて来た。

小鳥遊 苓。小鳥遊家の倅だ。

以前、苓が泊まっ
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