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306話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-03-19 19:14:55

ガチャリ、とドアが開く音がして、私ははっと目を覚ました。

「茉莉花、顔色が悪い。大丈夫か?」

「お父様!」

車のドアを開けてお父様が私の隣に乗り込む。

心配そうに顔を顰めるお父様に、私は急いで先程送られてきたメールの事を報告した。

「私は大丈夫です!それより、さっき私に不審なメールが!」

「──何だと?」

すぐにお父様の表情が強ばり、私が差し出したスマホの画面に視線が落ちる。

お父様も、写真に写っている病院がお母様が入院している病院だと瞬時に悟り、スマホを取り出そうとした。

「お父様、苓さんが手配してくれた護衛の人達には、先程連絡済です」

「──そう、か。それなら良かった……。なら、茉莉花に届いたこのメールは谷島刑事に転送しておこう。発信源も特定するために後でスマホを回収するかもしれないな。苓くんには私から連絡を入れておく」

「分かりました。お願いします、お父様」

「ああ。その他に変な連絡は無かったか?」

無理をしていないか──。

お父様の目が、雄弁に語っている。

私は笑みを作り、お父様に笑って見せた。

「大丈夫です。お父様こそ、この数日間お忙しかっ
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