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309話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-03-20 19:07:27

「──ん、んん……?」

ズキズキ、と頭が痛みふっと意識が浮上する。

「あれ……、私……?」

もしかして眠ってしまっていた?

確か、お父様と一緒にお祖父様の遺品整理をしていたはず。

そこで、お祖父様の日記を見つけて。

その日記を読んでいたら、凄く悲しくなってきて──。

「嫌だ……泣き喚いて……疲れて眠ってしまったのね……」

お父様にも迷惑をかけてしまった。

さっきまでの事を思い出し、ベッドに起き上がる。

すると、すぐ傍から人の気配がした。

「茉莉花さん、起きたんですか?」

「──えっ、苓さん!?」

まさか、苓さんが居るなんて──。

私は、すぐ傍から聞こえた苓さんの声に驚き、声が聞こえた方向に顔を向けた。

すると、暗い部屋の中。

私のベッドに腰掛けた状態で、苓さんがそこに居た。

苓さんは手元で開いていた物を閉じると、軽く目元を拭う仕草をする。

その様子に、私は苓さんの手元を見て──。

「──あ。苓さんも、お祖父様の日記を……?」

「ええ。茉莉花さんのお父様が渡してくれました。もし良かったら読んで構わない、と言って下さって……」

そう喋る苓さんの
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