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378話

Author: 籘裏美馬
last update Petsa ng paglalathala: 2026-05-02 19:12:01

「──え」

「周りの人達に言われて、小鳥遊さんもご存知でしょう?確かに、私と小鳥遊さんはお付き合いをしていましたが……今はもう気にしなくて大丈夫です」

私は、苓さんの顔を見る勇気がなくて。

だから、苓さんがどんな表情で私の言葉を聞いているかなんて、全く分からなかった。

「だから、今後は仕事のパートナーとして……お話をしましょう」

「──待」

「ごめんなさい、小鳥遊さん。私は手を貸せないので、誰か人を呼んできますね!待っていてください!」

私はそれだけを言うと、苓さんに背を向けて廊下を駆ける。

きっとまだ男性使用人が大食堂に残っているはずだ。

声をかけて苓さんを部屋まで送ってもらおう。

私はそれだけを考えて廊下を走り続けた。

藤堂さんが走って行ってしまう。

どれだけ呼び止めたくても、俺の腕は震えてしまって藤堂さんの手を掴んで引き止める事は出来なかった。

女性との接触に対して、耐性が出来たと思っていたんだ。

藤堂さんの腕を掴んでも、何も嫌じゃなかった。

それ所か、藤堂さんの体温が触れた手のひらから伝わってきて、どこか
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