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第5話

Auteur: アスカ
涼太は気でも狂ったように何度も電話をかけてきたが、私は出なかった。着信を消音にして、そのまま放っておいた。

そして荷造りを始めた。

半分ほどまとめた頃、玄関の外から怒りを押し殺した声が響いてきた。

「青里!開けてくれ!」

私はドアを開けた。そこには怒りをまとった涼太が立っている。

美津は彼の後ろに身を隠し、目を真っ赤にしている。

「どういうつもりで車なんか売ったんだ!」

涼太は部屋へ踏み込み、私を問い詰めた。

「二人で買った車だろ!売る前に俺へ相談くらいしろ!」

私は壁にもたれながら、淡々と答えた。

「頭金の7割を払ったよ。ローンも私名義で、毎月私の給与口座から引き落とされてるの。

1年近く返済してきたけど、涼太が送ってきたお金は、合わせてもたった6万円だけ。

私がお金を払い続けてきた車を売るのに、どうして涼太の許可がいるの?」

「全部……美津のせい」

美津が絶妙な間合いで口を挟んだ。

「美津がいつも乗せてもらってたから、こんなことになっちゃったよね。

お願いだから涼太を責めないで。美津が悪かったの。もう二度と頼ったりしないから」

そう言って一歩下がろ
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