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平日……私は四時に起きる……軽く三十分ほどジョギングして、気分によって行かない日もある。家に帰って、シャワーを浴びて、着替えて、朝食を作る。
でも最近は、お兄さんがいつも早起きしていて……だから朝食を作る機会もあまりなくなった
「よ、座れよ」
彼はいつもこうして私に声をかけてくれる……
三ヶ月くらいになるだろうか、彼が私に時間を割いてくれるようになって……それに彼女もできたみたいで……
その人は私の学校の後輩で、直接話したことはないけれど、SNSではそれなりに有名だと聞いている
正直、お兄さんが年下の女の子を好きになるとは思っていなかった……そしてその子がとても礼儀正しくて、同い年の子たちとは全然違うことにも驚いた
「お兄さん……」
046「はあっ!!!!」「あぐっ!!」「はい……勝者は……今回もユリカさんです!!」 榎本家の道場に拍手の音が響いた…… 声を出せない少女……榎本ユリカは今日の対戦相手にお辞儀をしてから、いつものように散歩に行くため道場を出た…… 彼女は服を着替えると、道場にいる人たちに軽く挨拶をしてから外に出た「こんにちは……」 明るい少女……瑠璃川瑠璃子は、道場前のベンチで待っていた友人に挨拶した「あっ……こんにちは……」 普段から二人はよく一緒に遊びに出かけていたので、それほど驚くことでもなかった でも今日は少しいつもと違っていた……今日瑠璃は布製の袋を何か持っていたから……「……………?」 ユリカは不思議そうに首をかしげた……でも聞かなかった、瑠璃が最近買ったお菓子か何かの私物かもしれないと思ったから……「今日……は……どこに……連れて行って……くれるん……ですか?……」 ユリカはワクワクしながら聞いた……「千代田……に……行きます……」「え……」 ユリカは思わず声を漏らした……普段二人はカフェかカラオケに行くことが多かったが……今回はわざわざ千代田まで行くとは……「なんで……ですか?……」 ユリカは尋ねた……でも瑠璃は微笑みを返すと、すぐにユリカの手を取って駅の方へ引っ張っていった「あの……あー……」 ユリカが少し口を開いた……話せない彼女がこうするということは、本当に知りたがっているということだった。でも瑠璃は彼女の耳元でこう囁いた「秘密です……」 それを聞くとますます知りたくなった……中学生が校外学習に行く前のようにドキドキしていた 瑠璃は得意げに微笑んでいた……ユリカの目には……それが今まで見た中で一番美しい笑顔のように映った 何なんだろう……考えても分からなかった…… 秋葉原駅に着くと、二人はそのまま歩いていった……瑠璃はまだ楽しそうな様子でユリカの手を引いたまま「着きました!!!」 彼女の目の前にあったのは……神田明神だった……「……あ?」 神社ってことかな?「うん、そうです……ネットで見つけたんです、この神社は願い事や人生の大きな目標が叶うことで有名だって……」 彼女はとても興奮していて……手話を使わずに口で話してしまっていた「うん……」 それを聞いたユリカは少し気持ちが楽になった……先
045「イーモくん……起きた?……」 翌朝……シャーロットは母に言われてユウタを起こしに来た……「入るわよ……」 返事がなかったので……彼女は部屋に入った……そして彼が机に突っ伏して眠っているのを見つけた……机の上には道具や部品が散乱していた……「こいつ何やってんのよ……」 彼女は何だか分からないものが置いてあるのを見に近づいた……「腕輪みたいだけど……腕輪にしては大きいわね……」 ユウタがこんな物を作れることに少し驚いた……「うーん……きっと丁寧に作ったものなんだろうな……触らないでおこう……」 そしてちょうどその時……ユウタが目を覚ました……「……………」「はい……おはよう、寝坊助……」「………おはよう……」 シャーロットは彼の顔を軽く叩きながら起こそうとした……「早く……朝ごはん冷めちゃうわよ……」「うん……」 彼は本気で家出するつもりだったので……私物をほとんど持ってきていた…… だからコップと歯ブラシも忘れずに持ってきていた…… 一緒に起きた二人は一緒に歯を磨いた……特に何もないのに、ユウタはあれこれ妄想を膨らませていた……[これって……新婚夫婦みたいじゃないか!!] 考えれば考えるほど幸せな気分になる……彼はシャーロットの方をちらりと見た……[まじかよ……これが部屋着なのか……白の半袖Tシャツ……黒のショートパンツ……しかも髪をまとめてる……普段着なのに目が離せない……][レンタル彼女って……本当にすごいな] 見つめすぎたせいか、シャーロットは少し鋭い目で彼を見つめ返した……気づいたユウタは口をゆすいで誤魔化した……[まったく……何考えてるんだ俺……今、客の規則を破ろうとしてるんだぞ……しかもここにいることで彼女に迷惑をかけてるっていうのに……]「あんた何よ……変な顔して……変態なこと考えてるんでしょ……」「うぐっ!!……別に何も考えてないって……」「………変態め」 彼女は口をゆすいで顔を洗い、タオルを使った……拭き終わると、そのタオルをユウタの顔に投げつけた……「あっ……」「べー……」 そして彼に舌を出した……それから朝食を食べに降りていった……「なんでこんな奴がこんなに可愛いんだよ……」「はい……食べてね!!食べて……朝ごはんはたくさん食べなきゃね!!」 アメリアはまだユウタを
044「イーモくんじゃない……どうして……」 レンタル彼女の仕事をしている少女……シャーロット・宮島……彼女は自分の常連客になった少年の背中を見つめていた……「なんでカバンを二つも持ってるの……」 彼女はさっさと彼の元へ歩み寄り……その手を掴んだ……「あっ……」 今日の彼女はいつもと違う格好をしていた……普段ユウタは服装のリクエストをしたことがなかったので、彼女はいつもお嬢様学校の制服を着ていた…… でも今日の客はお嬢様風の衣装をリクエストしていたので、彼女はフル装備で来ていた 彼女は青白のロングスカートを着ていた……全身にリボンがびっしり付いていて……青い長袖の上着を羽織っていて……白とピンクの大きめのスニーカーを履いていた……「……ミヤ……ジマ……」「なんか様子がおかしかったから声かけたのよ……」 彼女は相変わらずストレートな物言いだった……「そうか……あの……今日は大事な用事があってさ……オフィスに行くところなんだ……」「……………様子悪そうだけど……大丈夫なの?……」 彼女の表情は少し心配そうだった……「あっ!大丈夫だって!大丈夫……あの……今日の君は……いつもと違って見えるね……はは」 彼は誤魔化すように笑った……でも彼が嘘をつくのが下手すぎることは周知の事実だった……「あんたさ……嘘つくならもう少し上手くつきなさいよ……」 彼女は彼の顔を指さしながら小言を言った……「……………全部話すよ……」 雨が弱まってきた……二人はコンビニの前にあるベンチに座って弁当を食べることにした……「家出したの!?……」「うん……」 ユウタはシャーロットに全部話した……「それで……どこに住むつもりなの?友達の家に泊まるとか……」「とりあえず先輩のコンドミニアムに一時的に泊めてもらうつもりで……その間に安い賃貸を探そうと思ってる……」「それで生活費とかは?あんたまだ学生でしょ……学費とかちゃんと払えるの?」 シャーロットはユウタが彼女の曽祖父が設立した学校に通っていることを知っていた……だからその学校の学費がどれだけ高いかも当然知っていた…… しかもユウタは実の母親とも縁を切ろうとしている「大丈夫だよ……アキトさんのところで働いてるから……給料すごくいいんだ……生活費くらいならなんとかなると思う……学費は……バイトを
043「ただいま……」 今日、瑠璃の頼まれた部品作りの件でマンションから帰ってきた後……ユウタは家の前に何十個ものゴミ袋が積まれているのに気づいた。今日はゴミの日でもないのに、おかしいなと思った……「母さん……今日ゴミの日じゃないよね……」「ああ、あれね。無駄なものだから置いてあるだけよ……」 なんか変だな……「帰ったの?」「兄さん!?今日仕事休みなの?」 知っての通り……ユウタには病院で医者として働く兄がいる……「今日は休みだよ……日曜日じゃないか、忘れたのか?」「あ……ごめん、忘れてた……」 長期休みに入るといつも曜日を忘れてしまう……でも平日はちゃんと覚えているのに…… ユウタは部屋のドアを開けて入った……そしてそれが、この家で普通の表情を保てる最後の瞬間だった……「いや……いやいやいやいや、これは何だ……」 普段部屋はそんなに散らかってはいない……でも最近は瑠璃に頼まれた部品を作るために散らかっていたのだが……「待てよ……工具と電子回路基板がなくなってる……」 彼は急いで引き出しを開け閉めしたが見つからない……部屋中探しても見つからなかった……「何なんだ……どこに行ったんだ……」 彼はベッドの上で頭を抱えて座った……考えながら……「ん?……」 そして彼は何かに気づいた……その時、ユウタはちょうど本棚に目をやった……「待てよ……あそこはワールドトリガーとHUNTER×HUNTERの棚だったはず……」 両方の漫画の背表紙の色は黒と白のはずなのに、ユウタが見た背表紙は何色もあって……しかも厚みも増していた……「何でこんなことに……」 彼はすぐにその棚から本を引っ張り出した……「専門医学書、医療の裏マニュアル、一冊でわかる医者への道……どういうことだ……どういうことだよ……」 ユウタは事情をだいたい理解した……犯人が誰かは確信できたが……それでも信じたくなかった……「俺たちのノートパソコンも……なくなってる……」 すべての……見慣れたものが……消えていた…… ユウタはすぐに階下へ降りた……そして母のもとへまっすぐ向かった……「母さん……」「何よ……」「俺の私物どこ行ったの……」 しかしユウタの母は何も答えなかった。彼女はそのまま料理を続けていた……「俺の私物どこ行ったのか聞いてるんだけど!!!」
042「ふん!!!」「あぐっ!!!!」「はい!……勝者は……今回もユリカさんです……」 黒髪に白いメッシュのポニーテールをした少女が、道場内の生徒を一瞬で投げ飛ばした……そしてそれで彼女は12人目の相手にも勝利した。「すごい……榎本先輩って……本当に電光石火の速さだよね……」「そうだよね……国代表にもなったことあるらしいよ……確か5年前にテコンドーで金メダルも取ったんだって……本当は合気道が得意なのに」「不思議じゃないよ……だって武術一家の榎本家の娘さんだもん……青山や中野と同じくらい古い武士の家系らしいよ……古墳時代からあるらしいし……」「え……それは盛りすぎでしょ……」 この頃私は……いつも同じ夢を見る……「先輩!!……あの……その……お、水です……」「……………」 私は頷いて返事をして、水を受け取って飲んだ……「あっ……」 この子はきっと新入りなんだろう……「あ……そっか、新入りだから知らないよね……先輩は話せないの……」「あっ!!すみません!!!先輩がそうだって知らなくて……」 私は微笑みながらその子の手を取って、自分を指さしてから、彼女を指さした……それから手を握り合った……「……………」「彼女は言った……『これから友達だね』って……」「はい!よろしくお願いします!!」 私はその子の頭を撫でてから、道場のホールを出た……「きゃー!!榎本先輩!!」「相変わらずかっこいい……」「昨日もかっこよかったし、今日もかっこいい……」「明日もきっとかっこいいよね……」『『だよね!!!』』 毎日いつも……私がどれだけかっこいいか褒めてくれる人がいる……「先輩!!」「……?」「写真撮ってもいいですか?……」「………」 私は頷いた……女の子たちが私の周りに群がってきた……「ユリカ……」 背が高くて筋肉質な男の人が私を呼んでいる……「……………?」「ちょっと話がある……」 そう……この人は私の父だ……「父さん……何度も……言ったけど……でも……お前……まだ……継ぐ……つもりが……ない……のか……うちの……家業を……本当に?……」 またか……正直に言って……私は家業を継ぐつもりなんて全くない……「………」 私はすぐに首を振った……「でも……お前は……一人娘……なんだぞ……この家の……」「私……なり
041『主役ですよ……いや、マジで主役なんですよ……』『それで?』『だからあなたが主役なんだから……CMがどんなに短くても演技の学校に行かないといけない……』『先輩、このプロジェクトから俺を外せませんか!? 俺はアキさんですよ、なんでこんなことしないといけないんですか……』『演技を舐めるなよ……』『舐めてないです!ただやりたくないだけで……』『でもクライアントがあなたを指名したんだよ』『あなたはすごくいいエキストラだったんだから……』『誰でもいいじゃないですか!! SNSに投稿して、俺の顔に似た人を探してますって書けば……ギャラ一万円でも来ますよ!五千円でも来ますよ!信じてください……』『あなたじゃないとダメなんだよ……クライアントがあなたをすごく気に入ってるんだ……定時上がり名人……』『考えてみなよ……あなたが主役なんだぞ……ヒロインと共演することになるんだ、しかも有名女優だぞ!!見てみろよ!! 柊ゆきなだぞ!!』『先輩の会社じゃないですか……』『でも今日から……アキさんには個室を用意しないといけないな……』『ちょっと!俺がいつからアキさんになったんですか……』『まあ……アキさんはもう契約したんですから……あなたは今やアーティストですよ……』『そんなに長くアキさんって呼ばれてたのに、今になってこんな呼ばれ方するとは……』『じゃあ……秘書を呼んできますね……あ!カワイさん……』『はいっ、あ……アキさん……わあ……柊さんと共演するんですね……』『そうです……しかも二シーンも並んで……』『じゃあスケジュール確認しますね……』「俺のスケジュール、何が入ってんだろ……」『あの……ここに演技の学校に行くって書いてあります……』『俺のギャラはいくらですか……』『500円』『先輩、俺を行かせるつもりですか……』『演技の学校に……』[wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww][誰でもいいじゃん!!! wwwwwwwwwwwwwwwwwwww][マーガレットさん、3万円ドネート 500円かよ wwwwwwwwwwwwwwwwwwww][安すぎる wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww][スターレベルで500円って、普通に悲しすぎる][クロロ・ルシルフルさん、11,111円ドネー







