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ゴンドラ2

Penulis: みゃー
last update Terakhir Diperbarui: 2025-07-15 20:11:01

 本当にさっきまで、理久の乗るゴンドラが滑る水路の回りは静かで木々が生い茂っていただけだったのに……

 突然明るくなったかと思うと空間が一気に開け、前方には広い広い青空と……そこを飛ぶドラゴン達。

 左右には、令和の日本とは全く風景の違う、本場中世西洋風の沢山の家や店。

 正に理久が目を瞠る異世界が広がっていた。

 そして、パンや肉を焼くいい香りを風が運んで来る。

 しかし、理久はそれにも驚いたが、それ以上に感嘆したのは、そこを行く交う者達の姿だった。

 人間の姿に頭に獣耳が付いた獣人の多さにも圧倒されるが……

 他にも、狐や熊、獣そのままの姿で服を着て二足歩行する者もいるし……

 妖精達も、蜂のように沢山気忙しく飛び回っている。

 ここは、色々な見た目の者達の自由な世界。

 生命力に溢れた沢山の声と活気が、理久にもビシビシ伝わってくる。

「凄いよ!クロ!色々な種族の人がいるんだ!」

 理久がそう言うと、隣りで理久に密着して座っていたクロが穏やかに微笑んだ。

 しかも、いつの間にかクロは、ごく自然に理久の左手を握っていた。

 周囲に気を取られていた理久は、ここにきてやっと気付き、思わず顔を赤らめた。

 しかし、すぐに気付かなかった理由は、それだけではないかも知れないと理久は思う。

 クロが今は犬でなく獣人であっても、理久にとってあまりにも自然にも感じるのだ。

 クロが理久の隣りにいる事も……

 クロが理久の手を握るのも……

 クロの体温を理久が感じるのも……

 息をしてるように自然にも感じる。

「そう、ここは大昔から、色々な見た目、色々な種族が共に暮らす自由な国なんだ。

フードを被っていたら分かり辛いが、たまに人間もいるぞ」

「え?人間?」

 自分以外にもこの世界に人間がいる事に、理久はキョトンとして小首を傾げた。

「ああ。たまに。ごく、たまにだが」

「ええ!そうなんだ。これから俺はこの国に何度も来るから、俺がこの世界に何度も通ってる内に、この世界で暮らす人間にも会えるかも知れないな」

 理久は、屈託無くそう言ったのだか、クロが一瞬、表情が曇った気がした。

「クロ?……」

 理久が心配そうになると、クロはすぐに笑顔になり、前方の右側を指さした。

「理久!あそこ見てみろ!」

 理久がそこを見ると、一面に出店や屋台が出ていて、巨大露地マーケットになっていた。

「後で
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