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マガト

Auteur: みゃー
last update Dernière mise à jour: 2025-07-17 20:15:01

 理久は、クロと手を恋人繋ぎしながら……

 頭にフードは被ったままだったが、体全体に水路の優しい風を感じながら……

 ゴンドラから眺める、異世界の美しい西洋風の町並を長い時間堪能する。

 理久に体を密着させ横に座るクロの、尻尾が機嫌良さそうにフリフリされる。

 背が高く筋肉もありガッチリした体格で、正に獣のような獣人王クロ。

 でも理久は、それを見ているとなんだか、クロがめちゃくちゃかわいく見える。

 町の至る所に走る水路には、いくつもの美しい眼鏡橋が掛かる。

 そこから、色々な見た目の獣人達が、たまにこちらに手を振ってくれ……

 下を通り抜ける理久とクロは、それに応え振り返す。

 町のどこも見ても穏やかな空気を感じる。

 遠くには、巨大な大聖堂や大きな離宮も見える。

 このまま、クロと一緒にどこまでも、どこまでもこの世界を旅したい気持ちだった。

 しかし、やがてゴンドラは、沢山の獣人が行き交う巨大露天マーケット近くの船着き場に着く。

 クロは、理久の手を握ったままゴンドラを降りた。

 クロは、理久の手を離さない。

 男同士だし……と、理久は回りを気にしたが、獣人達は、誰もそんな事を誰も気にもしてない。

 すると、遠くからいい香りがした。

 さっき理久が食べそこねたこの世界しか無い、プリンスメロン程の大きさのマガトの実だ。

 マガトは、露天の台で、沢山の他の珍しいフルーツと共に4分の1にカットされた物や丸々一個が並べられ売られている。

 相変わらず皮も身も、紫の宝石のように輝いている。

「理久……」

 その前で立ち止まった理久に、クロが心配そうに声を掛けた。

 きっと、さっきの理久の失敗を思い出したんだろうと、クロが心配してると感じた理久。

 だから、クロのお陰でもう大丈夫と言う思いを込めて微笑んで言った。

「美味そう!」

 クロもニッコリして、すぐにカットした物を一つ買ってくれた。

 そしてそのまま、クロ自身の手で理久の口元に持ってきてくれた。

「あっ……えっと……」

 一瞬理久は戸惑ったが、嬉しそうにニッコリしながら尻尾が揺れるクロを見て、カプっと控え目にマガトの果肉にかぶりつく。

 そして、驚愕した。

「うっ、うまい!」

 なんだろう……日本では食べた事ない味。

 そして、凄くとろけるように甘いのだが、どこかサッパリもしてる。

「じゃぁ……次、クロの番!
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