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145.一番言って欲しかった言葉⑥

Auteur: Aica
last update Date de publication: 2025-12-18 21:21:47

「よしっ。じゃあ、お前はもうそろそろ寝ていいぞ?」

「あっ、もうこんな時間。大丈夫ですか?」

「ん? 何が?」

「少しでもちゃんと寝てくださいね?」

「あぁ、うん。お前の作ってくれた柚子茶とマッサージで随分リラックス出来た気するから大丈夫」

「よかった……!」

「ありがとな」

「いえ」

よかった……。

今日から少しでも社長寝れるようになってくれるといいな。

そんなあたしはこんなこと急に起こって興奮して目ギンギンなっちゃったし、絶対寝れる気しないですけどね!

「あの……慧……さん」

「ん?」

「最後。寝る前に、もう一度……好き……って言ってもらってもいいですか?」

「えっ!? 散々さっき言ったろ」

「だって……。ホントに、好きって言ってもらうの夢だったんです。ずっと慧さんに、好きって言ってほしかったんです……」

「そうなんだ? いいよ。いくらでも言ってやる」

「……優しい」

「は?」

「いつもなら絶対そんなすんなりいかないもん……」

「んなの、もうお前が好きなんだからいくらでも言えるけど」

「そんな……急に変わります?」

「何が」

「そんな急に……甘い……感じになるんですか……?」

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  • おいしい契約恋愛   325.想像以上の想い④

    いきなりのそんな状況で、あたしは思わず素で名前を呼びそうになって、慌てて社長と言い換えた。「どう、されたんですか!?  こんなとこに来られるなんて」こんなとこに来るなんて思ってもいなくて驚きはしてるけど、でも今こうやって会えているのは普通に嬉しい。「どんな風に撮影してんのか心配で……気になって見に来た」えっ、慧さん社長としてこんなマメなことしてるの!?プロジェクト関わってる現場、全部にこんな風に顔出してるのかな?それだけ慧さん自身が力入れてるプロジェクトってことだよね。ていうか、そう言ってる慧さんの表情も険しいというか、社長モードの真剣な顔だし、さすがにこういう時はプライベートは持ち込まないってことなんだな。さすがだ。だけど、この言葉通り、社長としてはあたしが彼女だとかそういうの関係なく、やっぱりまだこの担当を任せるのは心配だったってことかな……。あたしは慧さんに会えて嬉しくて、思わず顔が緩みそうになってたけど、そんな慧さんを見てその言葉を聞いて、また気が引き締まる。「あたしがまだ経験なくて、ご心配かけてすいません!  でもめちゃめちゃ順調です! すごくいい撮影になってるので、出来上がったの見たらきっと満足していただける自信あります!」あたしはそう堂々と今の状況を報告する。ちゃんと出来てるか心配でチェックしに来たんだろうけど、実際すごくいい感じに撮影進んでるし、あたしに任せてよかったって絶対思ってもらいたいから、そこはちゃんと自信持って伝えておかないと。家ではそんなこと言わなかったけど、やっぱ社長に戻ると、あたしがちゃんとこの担当に相応しいかどうか不安を感じていたのかもな。そういうとこは、ちゃんと仕事とプライベートと割り切って判断してるってことだよな。慧さん、最近は、家では甘えさせてくれちゃうから、きっと家では言いにくかったのかも。確かに社長としてなら、慧さんも切り替えること出来るし、社長として思ってることも、この場でならこうやって伝えやすいもんね。「あっ、いや、そういう心配じゃ……」すると慧さんの表情がそのあたしの言葉で少し崩れたような表情になる。え? あたしの言ってる心配とは違う……?どういう心配の違いかはよくわからないけど、でも、ここに実際に来るなんてよっぽどのことだし、仕事内容は確認したかったってことなのかも。「

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    瑠偉と談笑しながら、ファンと仕事と気持ちが行ったり来たりしてる中。スタジオの入口の方で、なんだかザワザワと騒いでいるのが見える。「うわ~すいません! ありがとうございます! こちら今差し入れいただきましたー!」そして、誰かが来て差し入れをもらったとスタッフさんが大きな声で合図して皆に伝える。ん? 差し入れ??誰だろ。瑠偉の事務所の人かな?と思いながら、その声をした方を見ると……。――えっ!?!?慧さん!?!?そこにいたのは、まさかの慧さんと本村さんの姿だった。えっ、えっ! なんでなんで!?なんで慧さんがここにいるの!?ここ会社じゃないよ!? 撮影スタジオだよ!?てか、顔出すなんて一言も言ってなかったよ!?あたしは現れたまさかの慧さんの存在に、心の中で一人パニックになる。だけど、慧さんが来たところで、あたしはいつものように慧さんの元に駈け寄って行ける訳でもなく、出来るだけあたしはその嬉しい気持ちがバレないように、そのまま仕事モードの自分を保つ。そんな社長の登場に皆気付いてからは、こういう形で社長がまさか現れるなんて思ってないので、スタジオ内のスタッフもさっき以上に騒ぎ始める。「えっ、神城社長。生で見ると更にめちゃめちゃカッコよくない!?」「そこらの芸能人よりイケててヤバいんですけど」いろんな芸能人と仕事をしているスタイリストさんやメイクさんたちの中でもそんな声が上がっていて、こっそり聞き耳を立てていたあたしは、やっぱりそれほどのカッコよさなのだと改めて実感する。確かに芸能人でもない普通の一般人なのに、なぜにあんな立ってるだけでスタイルよくてカッコよすぎてオーラもすごいのか。目の前の瑠偉もそれを言えば確かに芸能人のキラキラやオーラはすごい。だけど、カッコよさの種類が二人は違うというか。慧さんは芸能人の雰囲気とはまた違うんだけど、でもなんか惹きつけられる色気というか余裕さというか。慧さんの仕事の姿勢とか自信とか、そういうのも外見に現れていて、自然ときっとそういう魅力が放たれているような気がする。そんな慧さんは慧さんで、本村さんと壁際で話をしていて、顔も真剣なお仕事モード。「えっ。どうしよう。逢沢さん。神代社長が見に来てる……!」すると、隣の瑠偉もそんな慧さんを見てキラキラした目で、あたしにこっそりと話しかけてく

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  • おいしい契約恋愛   322.想像以上の想い①

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  • おいしい契約恋愛   320.甘い時間⑩

    ◇ ◇ ◇昨夜、甘い慧さんをたっぷり堪能したあとは、そのまま慧さんと同じベッドで寄り添って眠った。今朝ふと目覚めた瞬間、すぐ目の前になんとも美しい表情で眠る慧さんがいて、あたしは昨夜の甘い幸せを想い出しつつ、今の穏やかに眠っている慧さんの寝顔を見て、目覚めているのに夢心地になる。慧さんが起きないのをいいことに、あたしは目の前の慧さんをマジマジと見つめる。無造作にラフに降ろしてる前髪も、長い睫毛も、スッと整った顔も、見ればみるほど美しくて、あたしはまた朝からうっとりしてしまう。何度見ても飽きない。どれだけいても飽きない。それどころかもっと見つめたくなって、もっと一緒にいたくなる。こんなに綺麗でカッコいい人が自分の彼氏なんだと、未だに信じられない時がある。こんな人を独り占め出来てるのだと嬉しくなる。仕事をしてる時はあんなに凛々しくて頼もしい男らしいカッコよさを感じるけど。こうやって一緒にいる時、こういう時間に、飾らない素の慧さんを見せてくれることで、更にその嬉しさが増す。こんな姿を知っているのは今は自分だけなんだと、胸が熱くなる。そしてその美しい肌に、寝顔に触れたくて、あたしはそっと寝顔の慧さんに手を伸ばす。起きてほしいような、起きてほしくないような。自分を見つめてほしいような、ずっとこの寝顔を見つめていたいような。慧さんが好きすぎて、どんなことでも満足して、どんなことでももっと欲が出てきてしまう。もっと今以上慧さんを感じたくてたまらなくなる。すると、慧さんが少しずつ目を開ける。「んっ。はよ……。依那……」まだ眠たそうな表情のまま、目の前のあたしに声をかける。「おはようございます……」あたしがそう応えると。「ちゃんと眠れた……?」そう言いながら優しく微笑んで、あたしの髪を触りながら優しく頭をなでる。「はい。眠れました」そしてあたしも微笑みながら答える。「ん。よかった」そう言いながらずっと頭をなで続ける慧さん。「慧さんもちゃんと眠れましたか?」「うん。依那が隣にいてくれたから、安心してぐっすり眠れた」「よかった……」「でも、もう少し、このまま……」そう言って、慧さんはあたしを抱き寄せギュッと抱き締めてくれる。あたしはそんな慧さんの胸に顔をうずめて、その幸せを噛み締める。「慧さん」「ん?」「今日慧さ

  • おいしい契約恋愛   81.意外な協力者④

    「ハハ。図星か」「なんで……そこまでわかるんですか?」「あぁ~。あいつキス魔なの」「キス魔ぁぁぁ!!??」「かなり酔っぱらうとさぁ。面倒くさく絡んでキス魔になるんだよ」「あぁ……。そういうことですかぁぁぁ……」あぁぁぁ、謎が解けたぁぁぁぁ。そっかぁぁ、キス魔だったのかぁぁぁ。あー、でもなんであたしガッカリしてるんだ?無駄に期待もしなくて悩まなくてよかったじゃん。だけど、今まで感じたことないこの胸の痛みはなんだ?「フッ。ガッカリした?」「いや! ……はい……」「あっ、認めた(笑)」「いや、もうここは認めないと話この先進まないなと思いまして……」「偉いね。賢明な判断

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  • おいしい契約恋愛   80.意外な協力者③

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    last updateDernière mise à jour : 2026-03-22
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