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29話

last update publish date: 2026-09-12 08:45:18

真子は「そう?」と言うと、いくらと錦糸卵のおいなりを一気に頬張る。

「んっ!悠介くん、これすっごく美味しいよ!悠介くんも食べてみて!」

真子は感動したように小森を見つめた。

小森は微笑むと、

「うん、じゃあ僕もいただこうかな。と、その前に、お味噌汁をもう一杯いただいてもいい?」

「もちろん!悠介くんの口に合ったのなら、私もすごく嬉しい!けど…悠介くん、さっきからお味噌汁しか食べてないよ?」

困ったような顔の真子に、小森は、

「だってすっごく美味しいんだもん」

(もん、だって!こんなイケメンが、もん、だって‼︎)

小森の可愛さにノックアウトされた真子は、負けました、といったように苦笑した。

そして、小森のお椀を手に立ち上がる。

「真子ちゃん、おかわりなら僕が自分でやるよ」

慌てて立ちあがろうとする小森に、真子は首を振った。

「(萌えさせてもらったお礼に)ぜひとも私にやらせてください」

キッチンへと向かう真子の後ろ姿に、小森の顔が思わず緩む。

なんだか、今の自分たちはまるでーー

だが、そこで彼は自分の考えを否定するように
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