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第110話

Author: ルーシー
「何を取られるのが怖いというんだ、どう見ても俺たちに紹介したくないだけじゃないか」

「そうそう。須賀さんって昔からそうだよな」

声をかけてきたのは、拓海と取引のある顔なじみばかりだ。

冗談交じりのやり取りも、許される関係だった。

しかし拓海は、彼らの冗談を受け流さず、玲奈を背後から自分の隣へ引き寄せ、堂々と紹介した。

「この人はな......特別だ。俺の大切な人だ」

その言葉に、周囲の男たちは「はいはい」と言わんばかりに笑みを浮かべる。

拓海が女性を連れているときは、誰に対しても「大切な人」と呼ぶのは有名な話だ。

彼らは何度も同じ台詞を聞いており、驚きもしない。

玲奈も拓海のことはある程度分かっているため、真に受けることはなかった。

だが拓海は周囲の考えを感じ取り、さらに言葉を重ねる。

「本当に、俺の大切な人なんだ」

「そうそう、大切な人ね」

「で、その人は何をしてる方なんだ?」

いつもなら余裕を崩さない拓海も、この時ばかりは本気の一言を笑い飛ばされ、少し胸に引っかかるものがあった。

もっとも、彼らがそう受け取るのも無理はない、と冷静に考え直す。

拓海は
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