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第415話

Author: ルーシー
先頭に立つ数人の先生は、沙羅の振る舞いを見て、思わず口元を引き結んだ。

とはいえ、公の場で彼女を非難するわけにもいかない。

そこで阿部先生が手を叩き、大きな声で呼びかけた。

「皆さん、少し静かにしてください。

今日の秋の遠足は、保護者二人と子ども二人を一組にします。

まずはバスで西山公園へ移動し、そこで薪を拾って火を起こし、昼食を作ります。

料理ができたら、各組の料理を持ち寄って一緒に食べましょう。

午後は公園内で親子ゲームやお絵描き、歌を行い、終了後は私のところで報告してから、順に解散してください」

阿部先生が話し始めると、保護者たちはようやく静かになった。

説明が終わるや否や、あちこちから沙羅に声がかかる。

「愛莉ちゃんのママ、うちと組みませんか?」

子どもを連れた父親も、母親も、こぞって沙羅に声をかける。

彼女が現れてからというもの、整っていたはずの列は、すでに二度も乱れていた。

一方で、玲奈と拓海は、子どもを連れて動かず、その場に留まっていた。

秩序が崩れ始め、先生たちの眉が次々とひそめられる。

最終的に、阿部先生が打開策を出した。

点呼表の順に
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    そう言うと拓海は手を上げ、店員を呼んだ。二品追加してから、メニューを閉じる。店員は注文を書き留め、背を向けて去っていった。拓海が本当に居座る気だとわかり、玲奈は一気に気分が沈んだ。玲奈は昂輝と一華に向かって言った。「先輩、一華。場所、変えない?」だが昂輝は拒んだ。「大丈夫。俺たちは俺たちで食べればいい」昂輝にはわかっていた。拓海はこの場所を突き止めた。なら次の店も突き止める。今夜いくら移動しても、拓海は追ってくる。昂輝が「大丈夫」と言ったことで、玲奈も遅れてそれに気づいた。だから玲奈は、もう移動の話はしなかった。皆が席を立たないのを見ると、拓海は昂輝の背後を回り込み、玲奈の隣に座ろうとした。だが昂輝の反応は早かった。一歩先に玲奈の隣へ座った。拓海は眉を寄せた。それでも怒らない。舌先で頬の内側を軽く押し、面白がるように言った。「さすが医者。反射神経いいね、東さん」昂輝は笑っていない笑みで返した。「須賀さんこそ。褒めてもらって光栄だ」結局、拓海はどうにもならず、さっき昂輝が座っていた場所に腰を下ろした。座るなり、拓海は隣の一華がずっと自分を見ているのに気づいた。拓海は面白がって、顔を向けた。「どうも」一華は頬杖をつき、丸い目で拓海をじっと観察している。見惚れているわけじゃない。ただ拓海の顔が妙に見覚えがあった。どこかで見た気がする。でも、どうしても思い出せない。拓海が声をかけたのをきっかけに、一華が言った。「なんか……見たことある気がするんだけど」その台詞は拓海も聞き慣れている。拓海は薄く笑った。「ナンパの定番だな。みんなそう言う」一華は真顔だ。「違うよ。ほんとに、どこかで会った気がする」女の口説き文句は見慣れている。拓海は本気にしなかった。冗談めかして訊いた。「夢の中とか?」それを聞いた一華は、一瞬で白けた。息を吸って、冷めた声で言った。「自意識過剰」拓海は笑った。「まあ、ほどほどに」二人のやり取りは、玲奈も耳に入っていた。一華が「見たことある」と言ったことで、玲奈の胸にも疑問が湧いた。――拓海が言っていた助けてくれた人は、別にいるのかもしれない。

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