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第380話

Author: ルーシー
玲奈が智也のコートを拒まなくなったのを見て、彼はようやく彼女の肩に置いた手をそっと離した。

同時に、短く答えた。

「......ああ」

玲奈は彼を見つめて尋ねた。

「それで、何を話したいの?」

智也は玲奈の横顔を見下ろしながら、問い返した。

「体調は......よくなったか?」

玲奈は答える気もなく、面倒くさそうな声で言った。

「要点だけ言って」

智也は一度言葉を詰まらせ、それから申し訳なさそうに口を開いた。

「この前は......言い過ぎた。

気にしないでくれ」

玲奈は、彼がいつのことを指しているのかも分からないし、知りたいとも思わなかった。

どれも大したことではなく、もうどうでもよかった。

だからあっさり肩をすくめて言った。

「別に。

慣れてるし」

智也は、まるで心に響いていない彼女の態度に胸が締めつけられる。

それでも続けた。

「あの日、お前が熱を出してたなんて知らなかった。

だからつい......」

「うん、もう分かったわ」

玲奈はまた言葉を遮った。

その興味のなさが、智也の胸に鋭く刺さる。

それでも諦めきれず、続けた。

「愛莉
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ハチミツ
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