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特別番外編【Voice3】

Author: 相沢蒼依
last update publish date: 2026-09-01 06:44:38

♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜

バレー部の部室で、自分の兄の使用済みタオルに顔を埋めて呼吸を乱し、瞳を潤ませながら赤面していた黒瀬。

義理の兄がめちゃくちゃ好きなクセに、若林先輩がいつの間にか彼の傍に寄り添っていた。しかも仲睦まじそうに。黒瀬の華奢な首筋にキスマークをつける距離になったのには、正直驚きだった。

クラスメートで友達の俺じゃなく、これまでまったく接点がなかったのに、兄を介していきなり黒瀬と仲良くなった若林先輩。

ゲイバレしないように気を遣ってる俺じゃなく、正々堂々とゲイだと公表している若林先輩。

どうしてあんなヤツと黒瀬が、一瞬でも付き合うことができたのか――。

俺とは真逆のタイプの若林先輩が、大嫌いだった。黒瀬が絡んでから、嫌いという気持ちに拍車がかかるのは必然で、あからさまに避けていた人物でもある。

目に余るほどに熱々の黒瀬兄弟と屋上で別れて、しょんぼりしながら階段をおりていたタイミングで、若林先輩が目の前を横切った。俺としてはそのままやり過ごしてほしかったのに、なぜか立ち止まり、「よぉ」と気安く声をかけられてしまった。

なんて返事をすれば
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  • こんなに好きなのに、伝わらないのなら――   兄貴のほほ笑み5

    *** 兄貴が部活を終えるまでの時間を使って、この間女子トイレに仕掛けた盗聴器の中身を確認すべく、目立たないであろう図書室の隅の席で聞いていた。(前々回と前回は空振りに終わったけど、今回はどうだろう……) 期待を胸にイヤホンから流れる女子の会話を耳にしつつ、机の上に広げたノートにその内容を端的に書き記した。僕の姿を傍から見る分には、熱心に勉強しているように見えるだろうな。 いろんな女子からもたらされる噂話や愚痴を聞いている最中に、衝撃的とも言える話は突如はじまった。 早口でまくしたてる甲高い声に反応し、相槌する者は僅かだったが、信じられない内容にめまいがしてきた。どうにもメモする気

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