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第516話

Penulis: ラクオン
表向きは、千遥に聞いているようだ。

しかし、桃子はなぜか背筋が凍るような感覚を覚えた。

朝食を終え、箸を置いた途端、桃子がしきりに目配せをしてくるのに千遥は気づいた。

少し迷ったが、立ち上がって手伝いと一緒に食器を片付け、キッチンへと運んだ。

千鶴は彼女を冷ややかに見つめ、「そういうことは手伝いさんがやるから、しなくていいわよ」と言った。

「大丈夫です」

桃子は動揺を隠し、何でもない風を装って答えた。

「鈴木家にいる頃も、よくやっていましたから。これでもまだいい方なんです。昔施設にいた頃は……」

その言葉を聞いて、真里奈は胸が痛んだ。

本当なら大切に育てられるはずだったお嬢様なのだ。

それなのに、外で一体どんな苦労をしてきたのかと思うと、いたたまれない。

千鶴は顔色一つ変えずに尋ねた。

「そういえば、昔いたのは松ヶ丘児童養護施設だったかしら?」

この数日、千鶴は紅葉坂に滞在し、桃子のことを徹底的に調べ上げていたのだ。

「はい、そうです」

桃子は隠し通せないと悟り、素直に認めた。

すると、千鶴がさらに問いかけた。

「それじゃあ、梨花とは幼馴染ということに
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