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第611話

Auteur: ラクオン
冬の冷たい風が吹き抜け、梨花は思わず身震いした。寒さのせいなのか、それとも恐怖のせいなのかは分からない。

その思いが消えないうちに、遠くの漆黒の道が突然ライトで照らされた。

数台の黒塗りのセダンが、猛スピードで迫ってくる。先頭の車には、見覚えがありすぎるほどだ。

竜也が来たのだ。

善治の計画を思い出し、梨花は勢いよく椅子から立ち上がろうとしたが、眼鏡の男に押し戻された。

男は彼女の顎を強く掴んだ。

「梨花さん、協力するって約束だろ?おかさんは手荒な真似をするなと言ったが、妙な真似をしてみろ。お前も腹の中のガキも、確実に死ぬことになるぞ」

最後の言葉を、彼は噛み締めるように言った。それは警告であり、事実の宣告でもある。

梨花は全身が凍りつくような恐怖を覚え、抵抗することさえできなくなった。

深く息を吸い込んでから、ようやく口を開いた。

「竜也が来たのが見えて、少し動揺しただけよ」

「動揺だと?」

男は鼻で笑って手を離し、軽蔑の眼差しを向けた。

「お前の子供の父親でもないくせに、よくそこまで感情移入できるな。女ってのはどいつもこいつも、生まれながらの名女優だ」

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Commentaires (3)
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兵頭香里
篤子は石神が出所後に一度密会してたみたいだけどあの時に何かあったのかな? ここまで竜也の命にこだわるのは竜也殺して篤子利用して黒川家乗っ取ろうとしてるとか!?それとも自分の息子を刑務所送りにした事を石神が恨んでる!?ついでにそれを阻止できなかった篤子も恨んでるのか?
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中村 由美
篤子ババア連れて来いや。 篤子ババアなら何されてもええやん。 ここでまだ引っ張るって⋯読んでてしんどい。
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リコリス
ていうか何故竜也が篤子の為に命張らなきゃなんないの?あのババアだけが死ねばいいんだよね。
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