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命の対価⑥

last update 최신 업데이트: 2025-02-11 17:00:38

五木さんと共に舞台の真ん中へと足を進める。

カメラのフラッシュやスポットライトに照らされ、記者や主要人物の顔は見えなくなった。

「どうも皆様、初めまして。私が五木隆です。そして隣にいるのが」

と、目をこちらに向け合図してきた。

「城ヶ崎彼方です」

大きな拍手の音が会場を揺らす。

少し間をおいて五木さんが喋りだした。

「本日は皆様お待ちかね、異世界ゲートの起動を行います。城ヶ崎彼方によって生まれたこの異世界ゲート。世界の常識を変える一歩になるでしょう」

随分持ち上げられているが実際に常識が変わるだろう。

なにより異世界に行くことにより、魔法という概念がこの世界にも生まれることとなるのだから。

後ろの大きな布が取り除かれ、ドーナツ型の機械はお披露目となった。

また大きな拍手が巻き起こるが、アレンさん達の目は真剣そのものだ。

何も問題がなかったようで次のフェーズへと進む。

まずは一安心といったところか。

「起動を行うのはもちろん本人です。では彼方君よろしく頼むよ」

そう言いながら五木さんはスイッチを僕に手渡し少し離れた。

これを押したら、起動する。

辺りは静寂に包まれ、僕の押す瞬間を今か今かと皆は見守る。

10秒は経っただろうか、満を持して僕はスイッチを押した。

反重力装置が起動し、ドーナツ型の機械は回転を始める。

唸り声のような音を響かせながら、ドーナツの中心のぽっかり空いた空間は少しずつ歪み始めた。

バチバチと雷のような音と共にドーナツの中心の空間は黒ずんでいく。

耳障りな音がやんだ頃には、黒ずんでいた空間は完全な漆黒と化していた。

……成功したのか?

いや、油断はできない。

空間が固定されていなければ、入った瞬間に身体はバラバラとなるだろう。

とにかく起動は成功した。

手はず通り、近くに用意されていた鉄のパイプを握り空間へと突き刺した。

3秒、4秒、5秒待ち、鉄パイプを引き抜く。

曲がったり折れたりせずそのま
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