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第943話

Auteur: 落流蛍
佳恵は華恋の隣に座る勇気がなく、一歩下がって、ひとつ席を空けて後ろに座った。

華恋の落ち着いた顔を見つめながら、佳恵はこっそり拳を握りしめた。

今こそ我慢だ!

結果が発表されれば、彼女は必ず巻き返してやるから。

時間が経つにつれ、授賞式がゆっくりと始まった。

しかし、Kさんの姿はいまだに見えない。

送ったメッセージも、全く返事がなかった。

華恋は上の空で司会者の説明を聞いていたが、審査員の紹介に入ったところでようやく気持ちを引き締め、舞台に視線を向けた。

司会者が一人ひとり名前を読み上げ、審査員たちが次々と登壇していく。

ところが、すべての名前が呼ばれても、ハイマンの姿だけは現れなかった。

それに気づいたのは華恋だけではなく、会場の他の人々もざわめき始めた。

「スウェイさんは?今回の授賞式に出席するって言ってなかった?」

「そうだよ、彼女に会えるからわざわざ授賞式に来たのに!」

「本当に変だな……もしかしてトリを務めるゲストだから、最後に出てくるんじゃ?」

「いや、もう審査員も役員も全員揃ったし、今のタイミングで出てきてもいいはずだ」

「……」

その声を
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