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第966話

Author: 落流蛍
華恋は白黒のはっきりした瞳で時也を見つめていた。

時也の喉仏がごくりと動き、しばしの沈黙のあと、やっと言葉を絞り出した。

「うん、華恋は合格だ」

その一言に、華恋はようやく安心して瞳を閉じた。

華恋の鼻先に浮かぶ汗を見て、時也の心臓はぎゅっと締め付けられる。彼の手は震えながらも、そっと彼女の額を撫でた。

時也の選択について、マイケルは何も言わなかった。

なぜなら、この先の展開は彼にとっても予測できないものだったからだ。どうなるかは誰にも分からない。ならば、当事者が自ら選べばいい、そう思ったのだ。

「……次は帰国するつもりなの?」

ソファに腰掛けていた千代とハイマンは、ほとんど同時に眉をひそめた。

数日の休養で華恋はすでに健康になって、不思議なことに、この間、時也が寝食を忘れて看病していたにもかかわらず、華恋はもう突然の刺激で気を失うことはなかった。

マイケルの説明では、華恋の耐性の「閾値」が引き上げられたのだという。以前は過去の人や出来事に触れただけで、過敏な神経が刺激されて倒れていた。だが、ハイマンや他の人々との関わりを経て、次第に落ち着きを取り戻した。

今の時
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