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第7話 ディーザス家の屋敷

Author: 柊 太陽
last update Last Updated: 2026-01-30 14:26:43

僕はロズスに連れられてディーザス家の屋敷にやってきた。

「こんな大きな屋敷があったなんて気づかなかった…」

「俺も詳しくは知らねぇが、兄貴がキーの能力を応用して周囲の人間の認識を阻害しているらしい。」

なるほど、道理でライトが国中探してもディーザス家の拠点が見つからなかった訳だ。だとすると、応用したキーは’ステルス’か’ハイド’といったところだろうか。

ディーザス家の家族構成は6人。

一家のトップである父 ソラブ・ディーザス

国内の情報を仕入れる母 アリア・ディーザス

ソラブの下で経営の勉強をしている長男 ウラツ・ディーザス

財務を担当する長女 レイナ・ディーザス

キーの開発を担当する次男 ルード・ディーザス

そして、販売を担当する三男 ロズス・ディーザスだ。

(これからその全員に会うのか…)

ちなみにクレアは何処?という方の為に補足を入れるが、

クレアは物語中盤で長女のレイナに気に入られてディーザス家のメイドになるキャラだ。だからこの時点ではまだこの屋敷にクレアはいない。

「おい、何ボーっとしてんだ?さっさと入れ。」

「あぁ、ごめん。」

屋敷の門を抜け、少し歩くと、庭で本を読む眼鏡をかけた茶髪の男―—ルード・ディーザスがいた。

「やぁロズス、隣の子は一体誰だい?」

「よぅ兄貴!ちょうどいい所に、こいつのことを聞いてくれよ。」

ロズスは僕の目的と出会ったきっかけ、そして僕の面倒を見ようとしていることをルードに話した。

「なるほど、国家転覆に異様な程のキーへの順応力…興味深いね。」

「兄貴ならそう言うと思ったぜ。」

「で、僕は何をすればいいんだい?」

「話が早くて助かる。こいつにキーのこととかを色々教えてほしいんだ。」

「確かにそれは僕が適任だね。カイル君だっけ、君が目指す道を僕が手助けしてあげよう。」

こうして、あっという間にディーザス家の協力者が二人になった。

「そういや親父たちは何処だ?こいつのことを話そうと思ったんだが…」

「待った!父さんのことだ、実力のない子供には見向きもしないどころか、殺しかねないぞ。」

そうだった、ソラブは実力主義者だ。表世界で自分の欲を満たすために暴れている奴は無視するが、ディーザス家に取り入ろうとする者とは直接戦い、強さを示せば招き入れられ、弱いものは明日を迎えることはなかった。

そして今の僕はいくら転生ボーナス的なもので肉体と知力が上がっていても、相手は本物の怪物だ。敵う筈がない。

「そっか、じゃあお袋や兄貴と姉貴は?」

「どこから話が漏れるか分からない。このことは二人の秘密にしよう。」

「了解。でもこいつの寝床はどうするんだ?」

「僕の部屋を使うといいよ。僕は研究室に籠ることの方が多いからね。」

「ありがてぇ。じゃあカイル、お前は見つかると厄介だから、俺か兄貴が一緒じゃない限り、部屋から出るなよ。」

「あぁ、それなら問題ない。ちょうど今開発している道具が役に立ちそうなんだ。実験として使ってもらいたい。」

「そうなのか?まぁ、ひとまず兄貴に部屋に連れて行ってもらうから、今日は部屋から出るなよ!」

「うん、僕も眠くなってきたから、今日はもう寝るよ。」

こうして、僕のディーザス家でのトレーニング生活が始まった。

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