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3-83.訪問者(1/3)

ผู้เขียน: 夜野たけりゅぬ
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-03 06:00:10

 やっば、寝坊した。顔洗って着替えてリビングに降りていくと、キッチンで冬凪とクロエちゃんがワチャワチャしながら朝ご飯の用意をいていた。

「おはよう」

「おはよう。寝てていいのに」

 クロエちゃんが冬凪に向けたままの笑顔で言った。

「でも、今日豆蔵くんたち来るんだよね」

 これからのことをみんなで相談することになっていたはず。

「伊左衛門と鈴風は?」

 冬凪がスクランブルエッグとビッグソーセージ1本を盛ったトレーをテーブルに運んで、

「散歩。鈴風さんが塞いでたから、とりあえず歩きに行こって」

 鈴風があたしたちと一緒にいたいと言った本当の気持ちはわからなかった。

十六夜を志野婦の復活の道具にしたクチナシ衆の人間なのだ。

藤野の家にいることが何かの任務であるかもしれないのだった。

「伊左衛門、大丈夫かな」

 伝説の人だけれど体はお稚児さんだ。もし鈴風がお仲間となんとかしようと思えば簡単に連れ攫ってしまえそう。するとクロエちゃんが、

「平気平気。あれでいて人懐こいから」

 なおさらにヤバい気がするけども。

「帰ってきた」

 窓辺に立った冬凪が庭の向こうの道を指して、

「伊左衛門が連れてるの、お客さんだよね」

 不安そうな口調で言うからあたしも窓辺に立つと、伊左衛門と鈴風の後ろに作業服姿の3人がついてきているのが見えた。

それはマスク越しでも見知った人たちだということはわかったが、どうしてここに来たのかは分からなかった。

〈♪ゴリゴリーン〉

 呼び鈴が鳴って、ホロモニターに写ったのは伊左衛門と鈴風だけだった。

他の3人はモニターに映らない位置にいるよう。

「どうぞ」

 玄関が開く音がしたので廊下へ出ると、入ってきたのは今度は伊左衛門だけだった。伊左衛門は、

「庭に回ったよ」

 とあたしの背後を指した。

「藤野様、鈴風がお世話になりました」

 リビングから声がしたので戻る

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