Share

2.あの木が実を結ぶ頃には①

Author: 鷹槻れん
last update publish date: 2026-09-04 05:29:21

「これ、あの時の種からだって? よく枯らさず育てられたな」

 テラスで紅茶を飲みながらランディリックが見詰める先、数年ぶりに会う友ウィリアムが、自分の腰くらいの高さにある林檎りんごの若木を見て目を細めた。

「うちの庭師は優秀だからな」

「ここを任される直前のお前と船旅をしてからだから……三年ちょいか……」

「ああ、そうだな」

 子爵家の三男として生まれたランディリックは、ウィリアム同様王都エスパハレの出身だ。

 同い年でもある二人に違う点があるとすれば、ウィリアムは跡取り息子で、ランディリックは違うと言うことだろう。

 上に兄が二人いるランディリックは、ライオール家特有のあ・る・問・題・を抱えてこの世に生を受けた。

 嫡男ちゃくなんでないだけならまだしも、自身が致命的な障害を抱えていることを鑑かんがみたランディリックは、家にいてもさしたる扱いは受けられないと考えた。

 それで十八歳の時――パブリックスクールを卒業したのを機に王直属の騎士団へ入団し、家を出ることにしたのだ。

 元々座学はもちろんのこと、剣を振るうことに関してもどんな人間より遥かに優れていたランディリックは、めきめきと頭角を現し、三年前、二十二歳の年にマーロケリー国との国境ニンルシーラ領の辺境伯に任命された。

 先のニンルシーラ領主が、流行り病で急逝きゅうせいしたからだ。

 男爵家の跡取り息子ウィリアムとは母親が幼なじみという縁で、幼少の頃から――それこそパブリックスクールへ入学する前から――の付き合いである。

 たまたま同年齢だったことも、二人を引き寄せるきっかけになったのだが、王都にいる頃はよくつるんで悪さをしたものだ。

 進む道が分かれてからも、何だかんだと付き合いの続いている腐れ縁――。それがウィリアム・リー・ペインとランディリック・グラハム・ライオールの関係だ。

***

 王都からここ――ニンルシーラまでは汽車と馬車を乗り継いで丸二日掛かる。

 普段は手紙でやり取りをしている二人だが、約三年ぶり。ウィリアムが遠路はるばるランディリックの領地ニンルシーラまで出向いて来たのには理由わけがある。

 何でも現ペイン家の当主であるウィリアムの父ベイジルが、一人息子の誕生日に合わせて男爵位を子へ譲ると宣言したのだとか。

 ベイジルが親しくしていた友が病死して以来、父親が何やら思い悩んでいる風だという話をウィリアムから手紙で聞かされていたランディリックは、ベイジルが自分に何かある前に爵位を譲ろうと考えたんだろうなと思った。

 家督かとくを継げば、王都を離れることは難しくなる。だからその前に友の顔を見に行くと、ウィリアム自ら父親に願い出たらしい。

 ウィリアムよりも早くに生家の子爵家とは別――辺境伯として王より一代限りの侯爵位を賜たまわっていたランディリックが、そう易々と領地を空けられないのは明白だったからだ。

 思い起こしてみれば、ランディリックがニンルシーラ領主へ着任する前にもウィリアムと大型客船で旅行をしたのだが、あれにしても『お前が遠くへ行く前にデカイ思い出を作っておこうぜ?』とウィリアムが誘ってくれたのだ。

(あの旅行中に可愛い赤毛の女の子に出会ったんだったな)

 今、ウィリアムの傍で青々とした葉を茂らせているおよそ九〇フィール(約九〇センチ)の林檎りんごの木は、あの日の少女――リリアンナにもらった真紅しんくの実にあった種から育てた若木である。

 お抱え庭師ジョンの言によると、小ぶりでやや酸味が強めの甘酸っぱい果実を結ぶ、ミチュポムという品種らしい。

 ここイスグラン帝国ではほとんど見掛けない珍しいものだが、国境を挟んだすぐ隣の国――マーロケリー国では林檎といえばこのミチュポムが差し出されるくらい主流なんだとか。

 果物が食べられない自分に代わってその実を食べてくれたのは、他でもない。目の前のウィリアムだ。

 ランディリックが、ウィリアムが食べ終わった後の林檎の芯に残った十とおばかりの種子を、いくつか選んで丁寧にハンカチへ包くるんで持ち帰ったのは、何となくリリアンナという少女のことを忘れたくないと思ったからに他ならない。

 リリアンナはランディリックにとって、とても心地よい芳香においを放つ少女だったから、何かしら接点を残しておきたいと思ったのだ。

『食べもしない林檎の種をどうするの?』

 そう問われて、理由わけを話した途端、『ランディ。あんな幼子相手にさすがにそれは気持ち悪いぞ?』とウィリアムに眉をひそめられたのを覚えている。

 それもこれもランディリックが生まれながらに持つ〝障害〟がもたらす特性なのだと自分自身分かってはいるのだが、だからと言ってどうなるものでもない。

 そう。ウィリアムにはことある毎にランディリックの異常なまでの執着心の強さを〝特性それ〟に絡めて心配されるのだが、当のランディリックにはそんな危機感はない。

 何故なら、それはランディリックにとって〝普通〟のことだからだ。

***

「そう言えばこの木を見て思い出したんだけど……。俺、暗闇に座り込んでるお前の傍らに女の子が倒れているのを見た瞬間、とうとうや・っ・て・し・ま・っ・た・のかと冷や冷やしたんだよね」

「失礼だな。僕だって子供じゃない。自制ぐらい出来る」

「そう願いたいけど……実際危なっかしいトコがあるのは自覚して欲しいな?」

 ランディリックの家門、ライオール家には時折突然変異のように血を求める子供が生まれてくる。

 ランディリックが正にそれで、幼い頃は誰かの血を見る度に舐めたいという衝動を抑えるのに苦労した。

 上二人の兄よりもランディリックがライオール家で疎うとまれた理由のひとつがこの特性のためだったりする。

『騎士団に入るのは大いに結構だが、家名を汚すような真似だけはするな』

 家を出て騎士団に入りたいと申し出たランディリックに、父テレンス子爵から言い渡されたのはその一点のみだった。

 互いの母親が親友同士だった縁で、それこそ物心がつく前から交流があったウィリアムは、ランディリックの異常性も知っている数少ない部外者だ。

 両親や家令らの目が行き届かない場所――特に学校などで発作が起きそうになった時、何度ウィリアムに助けられたことか。

***

Continue to read this book for free
Scan code to download App

Latest chapter

  • ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する   9.揺らぐ日常⑦

    「よかった……! 本当によかった……!」 カイルの手を強く握りしめるリリアンナの姿が遠目にも見える。 医務室戸口でそんなリリアンナの姿をちらりと認めたランディリックは、はやる気持ちをグッと抑えながら城主としての勤めを果たすべくセイレンと軽く話してから、彼を伴ってカイルのベッドサイドまでやって来た。 目の前まで来てみれば、カイルがリリアンナのことを「リリー嬢」と呼び掛けているのが聞こえてきた。そんな男の名を何度も何度も呼びながら涙目でカイルの手を握るリリアンナの姿は、さながら愛しい恋人とのひと時みたいに見えた。 それを目の当たりにしたランディリックは、胸の奥で説明しがたいざわめきが生まれるのを自覚した。だが当然のこと、態度に出すことは憚られる感情だ。「カイル、意識を取り戻せて何よりだ」 握った拳を外套の影に隠し、声は平然を装ったまま。内心の動揺を悟らせないよう細心の注意を払う。 そんなランディリックたちに向かって、セイレンがカイルの病状説明を始めた。「……ひとまず峠は越えました。しかしながら傷はまだ癒え切っておりません。しばらくの間、利き手は思うように動かせませんし、無理をし過ぎれば再び傷口が開き、熱に伏す可能性が高うございます」 その言葉に、リリアンナの瞳が大きく見開かれた。「利き手が……使えない……?」 彼女は一瞬だけ唇を噛み、それから勢いよく顔を上げた。「だったら、私が……!」 強く握り締めていたカイルの手を包み込み、潤んだ瞳で真っ直ぐに言い放つ。「私がカイルの手になるわ!」「リリー嬢……」 驚きと戸惑いを滲ませながらも、呼びかけるカイルの声音には、少しばかりの喜びが混じっているように思えた。 それに気付いた瞬間、ランディリックの胸にドロリとした感情が渦巻く。(…&he

  • ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する   9.揺らぐ日常⑥

     ランディリックはその様子に、胸の奥がわずかにざわつくのを覚えた。(本当に、美味しいと思っているのか……?) ふと脳裏に蘇るのは、リリアンナが幼かった日の記憶。 船旅の途上、客室通路の片隅で小さな手に真っ赤な林檎の果実を乗せてランディリックへと差し出してきた少女は、まだ不器用な手で皮を剥き、指先を傷付けて血をにじませながらも、「甘酸っぱくて美味しいのよ?」と無邪気に笑っていた――。 その姿と、いま目の前にいる無表情に近いリリアンナの表情とが、どうしても重ならなかった。*** 結局、食卓を囲む間、リリアンナはほとんど必要最低限の言葉しか口にしなかった。 ランディリックもそれ以上追及することはせず、銀器の触れ合う音だけが広い食堂に響く。 重苦しい沈黙が、食後のティータイムまで尾を引いた。 その空気を破ったのはお互いに食事を終え、執務室に戻った直後のことだった。「旦那さま!」 慌ただしく駆け込んできたのは、若い侍女のひとりだ。顔を上気させ、息を切らせている。「カイルさまが……! カイルさまが、意識をお取り戻しになりました!」 ランディリックの傍で机に向かっていたリリアンナの肩がビクリと震える。「本当なの!?」 瞳を大きく見開いた彼女は、今にも駆け出しそうな勢いだった。 その様子を視界の端に捉えたランディリックの眉根がわずかに寄る。 だが、態度には出さないよう気を付けながら、抑えた声で告げた。「……分かった。すぐに確かめに行こう」 その声音には、どこか張り詰めたものが滲んでいた。リリアンナが「約束通り私も!」とばかりに、立ち上がるランディリックをじっと見つめてくる。ランディリックはそんなリリアンナの期待に満ちた表情を見て、胸の奥に得体の知れないざわめきが広がっていくのを感じた。*** 報せを受けてすぐ、執務室を出たリリアンナは、ランディリックの

  • ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する   9.揺らぐ日常⑤

     すでに席へ着いていたランディリックは、リリアンナが椅子に腰掛けるのを待ってから、胸に手を当て、静かに口を開いた。「女神エリュナに感謝を。この命を無駄にせず、我らの生きる糧としよう」 久しぶりに聞いたその響きに、リリアンナはわずかに戸惑いを覚える。 ここしばらくはずっと、自分と同じ王都出身の家庭教師のクラリーチェに倣ってきたせいだろう。食前の祈りといえば、耳馴染みのある豊穣を司る女神セイレスへ捧げるものが当たり前だったからだ。 長らくご無沙汰だった「エリュナ」という名は、ここへきてすぐの頃も、ただ新しい土地の習わしを実感させるものとして響いたのを思い出す。 初日にそのことへ目を白黒させたリリアンナに、『エリュナは、狩られた獣の魂を天へ還すと信じられている鷹の翼をもつ女神様の名でございます。王都の方では豊穣の女神セイレス様へお祈りを捧げられますね? それと同じような意味合いです』と教えてくれたのは侍女頭のブリジットだった。 牧畜と狩猟の地ニンルシーラでは、肉や乳を口にする前にはこうして感謝の祈りがエリュナへ捧げられるのが習わしとなっているという。 同じイスグラン帝国内でも場所が変われば微妙に文化が違う。 きっと母の生まれ故郷のマーロケリー国ではまた違った風習があるんだろう。「……あの」 思わず口をついて出たリリアンナの声に、ランディリックが顔を上げた。「こちらに移り住んできて思ったのですが、こちらの食事前のお作法は王都エスパハレのものとは少し違っています。……隣国マーロケリー国のお作法も、やはりニンルシーラやエスパハレとは違うのでしょうか?」 リリアンナの素朴な疑問に、一瞬ランディリックの胸に微かなざわめきが走った。(リリアンナの母君は、マーロケリーのご出身だったな)「そうだな。彼らは狩りと戦を神聖なものとし、糧を分かち合う際にも独自の作法があると聞き及んでいる。……だが、今は国境を挟んで剣を交えかねない相手だ。――深く知る必要はない」 淡々と答えを紡ぎながらも、声

  • ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する   9.揺らぐ日常④

    「もちろん! 私だってよくないことだって分かってるわ! でも……カイルは私たちのせいであんな目に遭ってしまったのよ? 放っておけるわけないじゃない!? なのに!」 興奮した様子のリリアンナに、ナディエルが「お嬢様……」と握ったままの手をそっともう一方の手で包み込んでくれる。 リリアンナはそんなナディエルの穏やかな声音に声のトーンを落とした。「無理をし過ぎだってランディから叱られて……。今ね、私、カイルが目を覚ますまでの間、彼の様子を見に行ってはいけないって禁止されてしまってるの」 リリアンナの声からは、彼女がその措置を不満に思っていることがありありとうかがえた。ナディエルとしては侯爵様の想いが嫌というほど分かる。正直な話、ナディエルだってリリアンナには無理をして欲しくない。 でも、今のリリアンナは、ナディエルに自分の気持ちに寄り添って欲しいと希っているというのも痛いほど伝わっていた。 ナディエルは困ったように眉を下げると、言葉を探すようにリリアンナの顔を見つめた。「……お嬢様は、本当にお優しい方ですね。それにお強くていらっしゃる」 自分はオオカミに襲われた恐怖で、熱を出して倒れてしまったというのに、自分より幼いリリアンナは同じような思いをしながらも、気丈にもカイルの傍へ居続けたというのだ。それは、ナディエルにとって驚愕の告白だった。 自分と同じように昏倒してくれていたならば、侯爵閣下も、リリアンナに恨まれる真似をしなくて良かっただろう。 そう思うと、城主様のことも気の毒に思えて……。 結果、ナディエルはそれ以上リリアンナに寄り添う言葉を紡ぐことが出来なくて、ただただ手の内にあるリリアンナの小さな手を握り続けることしか出来なかった。 ナディエルがほんの少し目を離したすきに出来てしまった、リリアンナの手指の荒れのことも一大事のように感じてしまう。(早く元気になってリリアンナ様のお傍に戻らないと……) 自分がいなきゃダメだ

  • ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する   9.揺らぐ日常③

     剣の鍛錬も、毎日続けなければ腕がなまる。 リリアンナとともに昼食を済ませたら、セドリックとブリジットによくよくリリアンナのことを頼んで、外の業務もこなさねば――。 日頃なら領民のため、また国境警備のため、忙しく兵士らと外を駆け回る時間が執務室に座っている時間より好きだ。 だが、リリアンナのことを思うと、城外へ出ることがこれほどまで不安になる。「……気を引き締めなくては」 誰にともなく呟き、羽根ペンを取り上げる指に力がこもった。*** リリアンナとともに歩いてきたブリジットは、ナディエルとペトラの部屋の扉の前で立ち止まると、優しい笑みを浮かべてリリアンナを見つめた。「リリアンナお嬢様、私はここで控えております。その方がお嬢様もナディエルも、気兼ねなくお話できるでしょう」 ブリジットは侍女頭だ。確かに彼女が入室すれば、ナディエルを緊張させてしまうかも知れない。「今、ペトラは仕事に出ておりますのでお部屋の中はナディエルしかおりません。ゆっくりお話なさっていらしてくださいませ」 それは、リリアンナの中に色々と鬱屈したものが溜まっていることを知っているかのような口ぶりだった。「有難う、ブリジット」 リリアンナはブリジットの厚意に礼を言うと、彼女を一人残してナディエルの部屋へ入る。 外からの話し声が聞こえていたんだろう。寝台に腰掛けたナディエルが、リリアンナが入室するなり深く頭を下げた。まだ顔色は冴えないものの、リリアンナを瞳に収めるなり嬉しそうに微笑んだ。「お嬢様、ご心配をおかけして、本当に申し訳ありません」「いいのよ、謝らないで? ナディの熱が下がったって聞いて、私、ホッとしているの」 寝台そばに寄ったリリアンナは、ナディエルにそっと抱き付いた。「お嬢様はお変わりありませんか? 少し疲れていらっしゃるように見受けられるのですが……」 ナディエルに労わるように頭を撫でられたリリアンナは、ポロリと涙を落とす。 実際にはランディリックにカイルの看病を

  • ヤンデレ辺境伯は年の離れた養い子に恋着する   9.揺らぐ日常②

    「そっちは約束しただろう? 彼が意識を取り戻すまでは、行かせられない」「……でも」 リリアンナの〝でも〟という声に、ランディリックは静かに視線を向ける。「約束が守れないなら、カイルが意識を取り戻したあとも会いに行くのを禁止するけど……それでもいいのかい?」 こんな言い方をすれば、リリアンナが自分に従うしかなくなることを分かっていてなお、ランディリックはそう告げるしかなかった。 素直に従うしかないと思い知らされたんだろう。 リリアンナはギュッと小さな手を握りしめて、一瞬だけランディリックを睨んだ。 でも、すぐさま小さく吐息を落とすと「分かりました。ナディのところにだけ顔を出します」と素直にランディリックへ従うと意思表示をする。 表情にこそ一瞬しか現れなかったけれど、リリアンナの胸の奥にじくじくとした不満が溜まっているであろうことが、ランディリックには手に取るように分かった。 その証拠にリリアンナの手の下で、紙の端にわずかな皺が寄っていた。*** リリアンナが椅子を引き、立ち上がろうとしたその瞬間、ランディリックが彼女を制し、机上の小さな呼び鈴を鳴らした。 甲高く、澄んだ音色が執務室に響く。「旦那さま、お呼びでしょうか?」 執務室傍へ控えていたんだろう。すぐさまノックとともに戸口へ顔を出した侍女に、ランディリックは簡潔に告げた。「ブリジットを呼んできてくれるか?」「かしこまりました」 綺麗なお辞儀をした侍女が立ち去ってほどなくして現れた侍女頭のブリジットに視線を向けると、ランディリックが淡々と命じる。「忙しいところ申し訳ないが、リリアンナをナディエルの部屋まで案内してやってくれるかな? 一人で行かせるのは不安だからね」「……!」 ランディリックがそう告げた途端、リリアンナの唇がきゅっと噛み締められた。 ランディリックの言葉の裏にある意図を見抜くのは容易だったからだ。(私を一人で出歩かせれ

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status