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第12話

Auteur: 北野 艾
以前、プロジェクトのデューデリジェンスで、詩織は何度もスカイウィング社を訪れていた。そのため、社内の環境については隅々まで把握している。

彼女の説明は淀みなく、非常に専門的だった。

怜でさえ、社長という立場を忘れ、称賛と感嘆の眼差しを詩織に向けている。

スカイウィング社の社員たちも、詩織に対してとても好意的だった。

上はエンジニアから、下は警備員や清掃員の女性まで、彼女の姿を見かけると皆の方から挨拶をしてくる。

「江崎さん、今日はお帰りになるんですか。もし泊まりなら、仕事が終わったらぜひ家にご飯を食べに来てくださいよ。うちの家内が、あなたに直接お礼を言いたがってましてね。あの時、あなたが一緒に学校を探すのを手伝ってくれなかったら、うちの息子は今頃、学校を辞めていたかもしれないって」

スカイウィング社のチーフエンジニアである広瀬渡(ひろせ わたる)が、わざわざ駆け寄ってきて詩織に礼を言った。

「豪くんは、新しい学校に慣れましたか」詩織は彼の息子を気遣い、尋ねた。

「ええ、おかげさまで。本人たっての希望だったeスポーツ科ですからね、勉強にも熱が入るみたいで。先生も、成績優秀
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