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第1149話

Penulis: 北野 艾
京介は慣れた手つきで茶器を温めながらも、意識は自然と隣に座る詩織の方へと向いていた。

彼女に、どうしても伝えたいことがある。

ただ、まだその切り出し方が見つからないだけだ。

焦ってはいけない。

その時が来るのを、静かに待つんだ――

数杯のお茶を味わい終えた頃、高村教授が最近手に入れたという高価な錦鯉の話を始めた。

なんでも、品評会で優勝するような血統を持つオークション級の逸品で、一尾六千万円は下らないという。

三番弟子の澪士からの贈り物らしい。

高村教授はすっかりこの錦鯉に惚れ込んでおり、早くから庭に大金を注ぎ込んで立派な専用池まで造らせていた。

「せっかくだ、自慢の鯉を皆で見に行こうじゃないか」と、教授が弟子たちを促す。

詩織が立ち上がろうとした時だった。

「詩織、少し話があるんだ」

京介が彼女を呼び止めた。

詩織は、仕事の用件だろうと思った。

この五年間、二人が直接顔を合わせた回数は数えるほどしかない。

ここ数ヶ月でようやく何度か会う機会があった程度だ。

そのうち二度ほど、京介が明らかに自分への好意を匂わせてきたことがあったが、詩織はどちらも容赦なく
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Komen (2)
goodnovel comment avatar
ability36th
あんこさん、全くです!京介の出だしかなり好印象だっただけに、残念。。
goodnovel comment avatar
あんこ
諦めの悪い男ばっかりかw
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