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第22話

Auteur: 北野 艾
詩織は作り笑いを浮かべた。「いえ、何も。お届けは済みましたので、これで会社に戻ります」

彼女はただ、早くどこかで空腹を満たし、この胸糞悪い気分を洗い流したかった。

未来の義母のご機嫌取りに忙しいのだろう、柊也は詩織の態度をそれ以上咎めようとはしなかった。

詩織は近くにあったレストランに飛び込み、食事を済ませる。

胃に何かを入れたことで、不快感が少し和らいだ。彼女はそこでようやく、エイジアへ戻るために車を出すことにした。

駐車場に着いた途端、病院から電話がかかってきた。

電話の向こうから状況を聞かされた詩織は、さっと顔色を変える。「病院の近くです、すぐ行きます!」

彼女は大慌てで車を病院に走らせ、降りるやいなや院内へと駆け込んだ。その入り口で、うっかり誰かにぶつかってしまう。

相手は中年男性で、隙のないスーツを着こなし、髪を一分の隙もなく撫でつけている。

突然ぶつかられたせいか、男性は眉間に深く皺を寄せ、冷たい表情をしていた。

詩織は急いでいたため、慌ただしく「すみませんっ」と一言詫びて、その場を離れるしかなかった。

もちろん、相手に怪我がないことを一瞥で確認してか
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Commentaires (1)
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山下正子
志帆の父親?もしかしたら詩織の父親なんじゃない!?
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