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第53話

Author: 北野 艾
「こちらが、当店に入荷したばかりの新作でございます」店長は、ありったけの誠意を示すように、ずらりと並んだドレスを指し示した。

詩織は、その中から淡い紫色のドレスを選び、試着をしようとした。

その時、店長の携帯が鳴り、電話に出た彼女の表情がさっと曇る。そして、申し訳なさそうにこう言った。「大変申し訳ございません。こちらのドレス、たった今、他のお客様からご予約が……」

詩織は特に気にするでもなく、別のデザインのドレスに切り替えた。

彼女はスタイルが良く、どんなドレスでも着こなしてしまう。結局、さほど時間をかけることもなく、パーティーで着る一着が決まった。

時計を見た京介が、ちょうど夕食の時間だ、と一緒に食事でもどうかと提案する。

実は、彼が言い出さなければ詩織の方から誘うつもりだったので、まさに渡りに船だった。

二人が店を出て車に乗り込んだ、まさにその直後。入れ違いに、柊也が志帆を連れて『Belle Fleur』にやって来た。

すれ違う瞬間、先に京介の車に気づいたのは志帆だった。

「あれ、京介の車じゃないかしら」

一拍置いて、彼女は続ける。「どうして江崎さんが一緒なの?
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Comments (4)
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Visitor
今更別れたとは、いいにくいかぁ〜 親が絡むとホント...️面倒〜 分かってやってるのかなぁ?クズ也
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智恵子
母親のため? 母親ならわかれや! イライライライラする
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hime kichi
この母親、私にしたらウザい。 娘の様子を全然見てないね。 痩せてたり、無理してるのわからないもんかな。
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