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第10話

Auteur: 閑雲
帰宅後、悠里は陽咲が現在使っているゲストルームを寄越せと言い出した。

陽咲が使っている二階のゲストルームは日当たりが良く、広々としており、主寝室に次ぐ良い部屋である。

「駄目」

陽咲は即座に拒絶した。

悠里がその部屋に入れば、自分はどうなるのか。

怜央と同じベッドで眠るなど、死んでも御免だった。

悠里は哀れみを誘うような視線を怜央に向け、口を開いた。

「怜央さん、大丈夫。私、寝る場所さえあれば、使用人の部屋でも構わないから」

陽咲は冷笑し、一切甘やかさなかった。「嫌なら実家へ帰ればいい。ここで無理に我慢する必要なんてない」

ここは陽咲の家であり、どんな罠を仕掛けられるか分からない。

悠里は奥歯を噛み締め、屈辱を飲み込んだ。

怜央は顔色一つ変えない陽咲をちらりと見て、自分と同室で寝ることを提案した。

陽咲は断固として拒否した。「あなたはいびきもかくし、歯ぎしりもする。うるさいから嫌。

一階にもゲストルームがある。彼女はそこに泊まらせて」

氷のように冷たい口調である。

怜央は少し腹を立てた。

だが、悠里の前で口論するわけにもいかず、譲歩するしかなかった。「分
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