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第19話

Auteur: 閑雲
明美は陽咲が今朝のように自分に盾突き、紬希に良からぬ考えを吹き込むのではないかと本気で恐れていた。

手塩にかけて育てた、目に入れても痛くない愛娘が、陽咲のせいで毒されてはたまらない。

陽咲は中へ入ると、紬希と共にソファへ腰を下ろした。

ソファには直樹が座っており、陽咲を一瞥すると、挨拶代わりに小さく頷いた。

当初、直樹は息子の結婚にあまり賛成していなかった。何しろ相手は田舎の出身である。

万が一、愛娘に悪影響を及ぼしたらどうするのかと危惧していたのだ。

だが、結婚して半年も経たないうちに、紬希は陽咲にすっかり懐いてしまった。

陽咲が本宅から足が遠のいて一年近くになるが、紬希はずっと彼女に会いたがっていた。

直樹の陽咲に対する偏見は、それでようやく幾分か和らいでいた。

陽咲が座るや否や、紬希は自分の寝室へ駆け込み、自分の「宝箱」を抱えて戻ってきた。

「陽咲お姉ちゃん、これあげる」

彼女は陽咲に受け取るよう促した。

陽咲が中を覗き込むと、そこには明美が娘のために買い与えたであろう、目も眩むような高級ジュエリーがぎっしりと詰め込まれていた。

「陽咲お姉ちゃん、好きな
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