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第283話

Author: 閑雲
静香は少し寂しそうに口を尖らせた。「蒼空ったら、碧海荘にマンションを一部屋持っているのよ。ちょうどあなたたちの上の階だから、明日から私がそこに引っ越してもいいかしら?

家で暇を持て余しているし、あなたや陽咲ちゃんにご飯を作って持っていってあげられるじゃない」

静香の瞳は期待に満ちていた。

清子は考える間もなく即座に却下した。「駄目よ。あなたの精神状態はいくらか良くなったとはいえ、決して油断はできないんだから」

静香は不服そうに唇を噛んだ。

2人が言い争いになりそうなのを見て、絃葉は慌てて割って入った。「お母さん、まずはおばあちゃんの言うことを聞いて。前にお兄さんにも話したんだけど、私、精神疾患の治療でとても腕の立つ先輩医師がいるの。今度、私がお母さんをそこに連れて行くから」

清子は「わかったわ」と頷いた。

陽咲は絃葉の胸元に寄りかかりながら、3人のやり取りを聞いていた。

絃葉の穏やかな声を聞いているうちに、だんだんと眠気が差してきた。

まどろみの中で、ふと清子が自分の名前を呼ぶのが聞こえ、陽咲はハッと目を開けて画面を見つめた。

「今村おばあさん」

陽咲は素直に返事
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