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16:有能な上司は仕事が早い

작가: けもこ
last update 게시일: 2026-07-17 11:11:55

翌日の朝、御園さんからつわりがひどいので今日は休ませて欲しいと連絡が入った。最近、具合の悪そうな様子を時々見かけるので、上司のいないこんな日くらい無理しないで欲しいと思う。というか、私が早く一人前にならなくては。

入ってくる連絡を手際よく処理して、タスクをこなしていく。気づけばあっという間に時間が過ぎている。明日には廉が帰ってくるので、なにがしかの話をすることになるだろう。あの日の出来事をどうとらえればいいのか、まだ、ちょっと整理はできていない。

PCの電源を落とし、コートを手に取ってカウンターから出ようと振り返った瞬間、目の前に廉がいた。

「もう、仕事は終わりだな。話がある。こっちへ」

そう言って専務室へと手を引かれて入った。

「専務、おかえりは明日の午前の便ではなかったですか?」

驚いて顔を見つめながら、問いかけると、ソファに腰かけるように促しながら廉がコートを脱いでいる。

「明日の午前中に会う予定だった現地のデベロッパーの担当者が、インフルエンザになったんだ。だから、便を変更して帰ってきた」

ソファに座ると、コートとジャケットを脱いだ廉が隣に腰かける。

「綾香、その、この間のことなんだが‥‥」

「あ、き、気にしないで。ほら、お互い大人だし、たまたま、そういう気分になってしまったっていう‥‥」

顔を真っ赤にして、必死で笑顔を浮かべる。

「よ、よくあることかも知れないし」

廉が眉間に皺を寄せて綾香の手首を掴んだ。

「よくあることのはずないだろ。綾香はだいたい俺のことをどう思ってるんだ」

引き寄せられて顔が近づく。至近距離で見つめ合うと思考がすべて止まってしまいそうで、思わず目を伏せる。

「どうって‥‥素晴らしく有能な上司‥‥だと」

「そういうのじゃなくて。男としてだ」

そんな、答えに困るようにことを聞かないで欲しい。

「じゃ、じゃぁ、廉こそ私のことをどう思ってるのよ。いつまでも子ども扱いしてるけど‥‥」

「女として好きに決まってるだろ」

食い気味に返事が返ってきた。その言葉に綾香の体の奥の方から火がついたように熱くなり、耳まで真っ赤になる。

「う、う、う、嘘でしょ。だって、そんな要素がどこに‥‥」

「ずっと好きだったよ。離れてる間もずっと思ってた」

低いバリトンでゆっくりと囁かれると、この間の夜の囁きを思い出して体の奥がキュッと絞られたようになる。

「い、いつから‥‥?」

上目づかいで聞き返すと、廉の目が泳ぎ、横を向いて目をそらした。

「それは、ちょっと‥‥」

「‥‥適当なこと言ったの?」

目を細めて聞き返す。

「いや、そうじゃない。そうじゃないけど、いつから‥‥はちょっと言えない」

さっきまで火照っていた顔の熱が次第に引いて行く。

「そうよね。ずっとって言うのは嘘。途中で彼女もいっぱいいたでしょ? アメリカでもエ、エリカさんと一緒に暮らしてたわけだし。適当なこと言えば、馬鹿な私は転がされるって思ってるでしょ」

眉間に皺を寄せて、掴まれている腕を外そうと手を引くと、逆にぐっと引き寄せられて胸元に抱きしめられる。

「確かに、過去に綾香以外の女性と関係があったことは否定しない。綾香のことを忘れなきゃいけないと思っていた時もあったから。それも含めて、いつからって言うのは、今はまだ言えない。でも、ずっと、好きなのは本当だ」

顎を掴まれて唇を奪われる。舌が絡み合い、綾香の思考が次第に鈍っていく。唇が離れた時には、思わず唇から甘いため息が零れた。

「そんな目で見てたら、食べられちゃうよって言っただろ?」

いつの間にかソファに押しつけられたような体勢で、とろんと廉の顔を見上げていた。両手は束ねて握り上げられ、少しからかうような表情のまま廉が首筋に唇を落とす。

「んっ」

首筋を舐め上げられて、思わず呻き声が漏れる。じわりと体の奥底から何かが自分を潤し始めている。

「綾香、教えて。綾香は俺のことどう思ってるんだ」

掠れた低く甘い声が、少し焦ったように聞こえる。廉が自分の答えに焦れるなんて、いつも余裕の彼がそんなはずが無いと思いなおす。

「どうって、す、好きじゃなきゃ、こんなこと許さないでしょ‥‥」

もう片方の手が脇の方からセーターの中に潜り込む。熱く大きな手が脇をさする感触に、思わず声を漏らして背中を反らした、

「綾香。俺のモノになってくれる?」

耳元に鼻を押し付けられ、熱い息と一緒にそんなことを言われて、冷静でいられる女がこの世にいるのだろうか。

綾香は、コクコクと首を縦に振って、目をギュッと瞑った。熱い唇が再び深い口づけを奪う。舌を絡ませながら、廉の手は細い体の線をたどってブラを押し上げて胸に触れる。

「あっ、ん」

親指で押しつぶすように胸の頂を愛撫され、唇が離れた瞬間に綾香の口から呻きが漏れる。まるで触れて欲しいというように、廉の手に自分の胸を押し付けるように背中を反らした。

セーターを押し上げられ、あらわになった綾香の胸を廉がうっとりと見つめている。ゆっくりと胸のふくらみを食むように唇が触れ、その先端を舌で転がすように弄ばれる。

「あぁぁ、ん」

痺れるような快感に思わず声を上げてから、自分の唇を噛んで耐えた。ここはオフィスだ。隣には他の役員の部屋がある。廉の唇がもう片方の胸に移り同じように、愛撫を繰り返してる間、綾香は声を漏らさないように目を瞑って唇を噛みしめた。

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